森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ワタスゲ

2017年08月07日 | 自然観察日記
ワタスゲそのものは珍しいものではありません。高海抜のちょっとした湿地ならだいたい見られます。しかし、群生している景観が人を引き付けるため大規模な湿原のワタスゲ群落が注目されます。芳ヶ平湿原もそういう湿原で、湿原を取り囲む高台にはシャクナゲ類が高密度で生育しているため両者の共演はすばらしいものがあります。今回はややタイミングが遅かったため圧巻というほどではありませんでしたが、シャクナゲの花もまずまずありその片鱗をうかがい知ることができました。

ワタスゲの種

2017年08月07日 | 自然観察日記
ワタスゲの種が確認できます。たくさんの白い毛をまといその中央に小さな種があります。遠くまで風で飛ばされることもあるのでしょうが、多くは近くの草木の葉の上などに落ちています。一つの種に数十本の毛がついていることが分かります。

ワタスゲが咲く芳が平湿原

2017年08月07日 | 自然観察日記
芳が平湿原は周回コースが1km弱ですがその外側に広大な湿原が広がっています。ここがワタスゲで満たされると圧巻の景観になりますね。しかし、生育密度がおそらく均一でないために全面が白くなることはないかもしれません。