この種も高山植物の定番。新潟を中心に周辺の山岳を散策するときにシオガマの仲間で最もよく出会う種。花が美しく場合によってはかなりの群生にもなるので高山の花園においてはなくてなならない種です。もちろん月山姥が岳でも各所で見ました。
切れ込みの多い葉が4枚輪生しています。たまに3枚とか対生のものもありますからいろいろ変化するようです。この切れ込みの葉が「浜で美しい塩釜」の洒落で「葉まで美しいシオガマ」なのだそうでなかなか愉快です。
ヨツバシオガマはどちらかというと湿地の植物です。姥が岳山頂は特に湿っている場所でもありませんが、山頂部は傾斜がなだらかで残雪が遅くまで残り高山という環境で雨や霧により絶えず水分の供給があるのでしょう。