春は4月です。ナワシログミの葉がややしおれ気味の形態をしていますが、これは低温に対する適応の形質と思われます。このような葉を認識するのは初めてで、子供の頃の親戚のナワシログミはどうだったか思い出そうとしましたが残念ながらできません。
常緑低木のナワシログミです。関東以南に自生するグミで新潟には自生はありません。ただ、比較的美味しく食べらえるため古い民家の庭先に植えられていることがあります。子供頃親戚の裏の池の際に植えられていてこれを食べるのがとても楽しみにしていた時期があります。しかし、トウグミの系統でビックリグミという名の品種がありますが、これほどの実付きでなく年によってはほとんど付かないことがあって落胆したことがありました。
葉裏は鱗片がぎっしり張り付いています。ナワシログミは花は秋に咲きます。その果実が翌年の夏に赤みがかって実ります。丁寧に探さなかったのですがどこかに青い実があったかもしれません。目につかなかったことから果実があっても数は少なかったのでしょうか。
少し離れてアキグミもありました。アキグミは落葉低木で春に花が咲き秋に熟します。この種は新潟でも見られますがどれが自生か植栽されたものかがとても分かりづらい種です。海岸などにはもともとの自生地であるのでしょうが大変沢山植栽されています。この果実も食べれますがエグミが強くたくさん食べれません。