新潟の瀬波に大きな群落があることからセナミスミレともいわれるイソスミレが展示されていました。海岸砂地を模した環境作って場所です。あまり生育は良く無いようで新潟の海岸で見るような大きな株になっていません。
イソスミレはタチツボスミレの系統で日本海側の海岸砂地に生育する多年草です。茎は徒長せず密集して生育するため自生地ではこんもりとした塊になって生育しています。花はその塊にたくさん出ていることがありかなりのボリュウムを感じます。しかし、筑波実験植物園では植栽されて間もないのかわずかに花が見られる程度です。海岸に適応する種ですから草丈は小さ目ですがその割には花は大きく感じます。
瀬波の昔のイソスミレの群落を記録した写真を見たことがあります。砂浜一面に青い花が咲く塊が点在する景観は圧倒的です。今はかなり少なくなって当時の面影が無くなりつつあります。地元の人の保護活動が盛んに行われているという話を聞きますが努力が実ることを祈るのみです。