森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アシボソスゲ

2019年02月10日 | 自然観察日記
なかなか難しいスゲの世界。いろいろ調べた中でアシボソスゲとして載せることにしました。高山帯には似た種がいろいろありまた花を分解して詳細を調べないと正確には判断できないものですが9割以上は当たっていると考えています。イネ科やカヤツリグサ科など分類に難しいものは山ほどありますがそういうものも可能な限り調べて自分のものにしたいと思います。避けていればいつまでもものになりません。しかし、間違えたものを載せるわけにもいきません。特に社会的責任があるわけでもありませんが、科学的な眼で見て正しいものを載せていきたいと思います。それでも間違えてしまうことも多々あるでしょうから都度訂正をしていくつもりです。

アシボソスゲの小穂

2019年02月10日 | 自然観察日記
頂は雄性、下部の小穂は雌性。小穂に長めののげを持ちます。正確な同定を行うには苞をめくった内部に果胞という種子を持つ実があるのですがその文様などを見る必要があります。

ヒメイチゲ

2019年02月10日 | 自然観察日記
1株だけ低木の間にヒメイチゲを見つけました。亜高山から高山帯にかけて生育するイチリンソウ属の多年草です。ほとんどは花が終わっているはずで、この季節に花を見られるのはかなり稀です。残雪の多い姥が岳ですからマクロ的に早春から夏の環境がパッチ状態で存在しているのでしょうか。こんなところもここの魅力なのかもしれません。