森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アキノタムラソウ

2019年10月17日 | 自然観察日記
シソ科のアキギリ属の中にタムラソウと名付けられた多年草があります。タムラソウの仲間が三国峠付近で見られました。花の季節を過ぎているせいで花が咲いている個体を見つけられませんでした。分布域から考えるとケナツノタムラソウ(ミヤマタムラソウ)ではないかと考えたものの毛がほとんどありません。アキノタムラソウが妥当なのでしょう。

アキノタムラソウのがく筒

2019年10月17日 | 自然観察日記
花が散った後のがく筒です。花があればそれほど悩まないで済んだのかもしれませんが、ケタムラソウ(ミヤマタムラソウ)なら沢山の毛が映っているところですがありませんのでアキノタムラソウという判断です。

アキノタムラソウの葉

2019年10月17日 | 自然観察日記
アキノタムラソウの県内の分布は残念ながら資料がありません。全国的に山野に普通に見られるという記述がある資料もありますが長岡付近ではぼんやりしているせいか見かけた記憶がありません。あるとしたらこの三国峠に見られることは垂直分布がかなり広い種のようです。