山頂直下のガレ場には東北の高山では定番のヤマハハコが見らえました。中部日本以北の高山荒れ地に出てくる種です。しばしば大きな群落になっていて一つの景観を作ります。個人的にはこの種を見ると高山帯に入ったという感じをもつのですが、三国山は高山という性質と亜高山という性質を持っている山なのでしょう。比較的手軽に行ける素晴らしい山です。
オオコメツツジかもしれませんが三国峠から上の岩場にたくさん生育しています。このツツジが見られる場所は日当たりの良い岩場です。ところでコメツツジは魚沼南部の県境山域の岩場にのみ見られ、オオコメツツジは県内広く山地の岩場に見られます。ただ、コメツツジが生育している当たりの山域に空白域があります。三国山付近の山地には両種が混在する地域となっていて非常に面白い現象が起きています。ちなみに、花弁の枚数で両種を分けますが4枚がオオコメツツジで5枚がコメツツジです。