森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

クガイソウ

2021年08月07日 | 自然観察日記

草原エリアにはクガイソウもたくさん見られました。低地から亜高山帯くらいまで見られる1mほどの高径草本です。丘陵公園の里山フィールドミュジアムにも自生していますが青息吐息でかろうじて生き延びているという状態です。高温が苦手でかなり湿り気と日の光が欲しいような生態で里山では生きずらいようです。栽培してみると病気にも弱く葉が黒くなり枯れていきます。少し高所に行くと伸び伸びと生育しているのを見ると涼しいところが少なのだとつくづく思います。地球温暖化の影響が続くようだと里山に自生しているクガイソウは消滅の運命にあるのかもしれません。


クガイソウの花

2021年08月07日 | 自然観察日記

細長い総状花序は30cm以上にもなることがあり群生すると素晴らしい景観を作ります。オオバコ科のクガイソウ属に分類される花で長いおしべが2本花冠から飛び出ています。


クガイソウの葉

2021年08月07日 | 自然観察日記

葉は4~5枚が輪生しています。花の形状と花の色が似た種が他にいて時に紛らわしいのですが、葉が輪生するところを見極めれば間違えることはないと思います。例えばルリトラノオは葉が対生します。