意図的な展示ではなさそうなクモキリソウが園路脇の石の縁に生育していました。自然に発生した個体をそのまま保護している様子です。山野に自生ている個体も比較的他の種がいないような林床に見られることが多いのですがそれでも比較的目に付かないことが多いものです。ここでは被圧植物もなく伸び伸びと立派な株に生育していました。小型の野生ランで派手さはないのですが趣のある草姿です。マニアも結構いるようです。
小さいこともあり花や葉が全体的に同色系ですからよく見ないとどういう構造をしているのかがはっきりしない花です。不思議な形をしている花で、側花弁は線形をしていて両サイドに伸びていて唇弁は直角に反り返っています。外側にはがくが3方向に細く伸びています。