森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

尾瀬ヶ原から至仏山

2021年12月01日 | 風景

今日から師走。早いものであれから約二年。ようやくコロナが下火になってきたこの頃ですが、コロナとは関係なく家にこもる生活が多くなる季節になりました。例年のようにこれから芽吹く頃までは今年訪れてまだ載せていない山野草の話をしながら繋げていきたいと思います。

7月に尾瀬の鳩待ち峠から至仏山の尾根を歩き尾瀬ヶ原の山の鼻の周辺を散策しました。安定した天候ではなかったことと体力や宿泊場所までの移動時間を考慮して至仏山の山頂までは行かず小至仏山までの歩きになりました。それでも数々の山野草に出会えて充実した時間を得ることができました。しばらくの間は至仏山や尾瀬の山野草を載せていきたいと思います。


小至仏山山頂

2021年12月01日 | 風景

雨雲の接近予想はあったものの小至仏山まではなかなか良い天気で尾瀬ヶ原の眺望もよく気持ちの良い時間でした。


至仏山を構成する蛇紋岩

2021年12月01日 | 雑記

ところで当初は至仏山から尾瀬ヶ原の山の鼻へ降りることを考えていたのですが、数年前から登りコースは良いのですが下りのコースは禁止閉鎖されてしまいましたので鳩待峠から入った場合は再び鳩待峠まで引き返しここから山の鼻へ向かうルートを取らざるをえません。その理由が至仏山を構成する蛇紋岩という岩石のためです。比較的固いのですが浸食されて表面が滑らかで滑りやすくなり下山する登山者に怪我人が続出する事態が長く続いていました。一時上り下りとも閉鎖されていた時もあったようですが現在は登りコースだけ許可されている状況です。

そういう不便はあるものの、生育している植物は蛇紋岩という特殊な地質のため珍しいものも多々あり興味深い地域の一つです。