夏に見られるタムラソウですからナツノタムラソウといいたくなるのですが、分布域が違うので悩まされた経験のある種です。シソ科のタムラソウには泣かされた経験があります。ミヤマタムラソウという種が記載されていることを知ってからは混乱もなくなりましたが新潟県と群馬県の県境あたりで普通に見られます。至仏山の尾根筋でも見られました。別名にケナツノタムラソウという言い方もあるようで、太平洋側のナツノタムラソウといろいろな形質の違いがありますから区別します。
ミヤマタムラソウの花はとにかくしべが長く花から飛びだしている点でしょうか。アキノタムラソウと花の季節が重なりそうなときはここで区別しています。ナツノタムラソウもしべは長いのですが、全体の大きさと葉の大きさで雰囲気はまるで違いそうです。