森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマタムラソウ

2021年12月22日 | 自然観察日記

夏に見られるタムラソウですからナツノタムラソウといいたくなるのですが、分布域が違うので悩まされた経験のある種です。シソ科のタムラソウには泣かされた経験があります。ミヤマタムラソウという種が記載されていることを知ってからは混乱もなくなりましたが新潟県と群馬県の県境あたりで普通に見られます。至仏山の尾根筋でも見られました。別名にケナツノタムラソウという言い方もあるようで、太平洋側のナツノタムラソウといろいろな形質の違いがありますから区別します。


ミヤマタムラソウの花

2021年12月22日 | 自然観察日記

ミヤマタムラソウの花はとにかくしべが長く花から飛びだしている点でしょうか。アキノタムラソウと花の季節が重なりそうなときはここで区別しています。ナツノタムラソウもしべは長いのですが、全体の大きさと葉の大きさで雰囲気はまるで違いそうです。


ミヤマタムラソウの葉

2021年12月22日 | 自然観察日記

葉は奇数複葉で頂小葉が大きく丸くなり特徴がありますから、ナツノタムラソウとははっきりと区別できるようです。ナツノタムラソウは新潟県に近いところにはないという認識です。