ハイノキ科に属する種です。5枚の花弁とおしべが多い花。めしべは1本です。受粉がうまくいけば果実になり秋に青く熟します。実は里山にも個体が沢山ありますが花が咲くのですが実になるのがすくなく奥山で見るような鈴なりの青い実の果実をつけた状態を一度も見たことがありません。気温など環境要因が関係しているのかポリネーター(受粉媒介者)が関係しているのか・・。結論はまだ出ていません。
単葉で葉脈がはっきりしていてあらい毛を持つ葉です。ガの一種(シロシタホタルガ)の食害にあうため里山のサワフタギは一度は丸坊主になることがよくあります。そういう理由で花や果実を十分につけられないということもあるかもしれません。
いわゆるマムシグサも見られました。草丈は70cmくらいになりすっくと立っていました。歩いていた範囲では他に見当たりませんでしたから個体密度は多くないようです。特徴的な種ですから分かりやすい種のようですが結構難しい問題があるグループです。
多雪地域の日本海側に多く自生するオオタチツボスミレです。親見湿原は自生地域の真っただ中という位置にありますからごく普通に見られます。花は大きめで大きな群落を作ることもしばしばあり実にいい景観を作ります。日本海側の名花といってよいかもしれません。
タチツボスミレの仲間は沢山ありますが、私はタチツボスミレの系統で距の色が白ければオオタチツボスミレにすることにしています。どの種も研究が進むにつれ細分化される傾向が強いのですが、ざっくり理解したいときには細かく分類された資料はとても扱いものです。
ヤマノイモの仲間のキクバドコロがみられました。似た種にカエデどころがありますが、葉の裂片の先端が鋭くとがっているかいないかで区別できるのですがここの個体は尖りがない葉ですのでキクバドコロになるようです。花は先で見ることができませんが枝に巻き付きながら伸びあがっていました。