森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キンポウゲ

2019年12月16日 | 自然観察日記
スギの林に隣接して放棄された農地らしき場所があり日当たりが良さそうなところもありました。そんな一角にキンポウゲの花が見られました。里山をはじめほぼ全国の山野に見られる多年草で有毒であるため牧場などでは大群落を形成することもあるよく知られた野草です。

キンポウゲの花

2019年12月16日 | 自然観察日記
よく知られたことですがキンポウゲの花は光沢がありそれほど大きな花ではないものの良く目立ちます。大きな群落になるとインパクトは大きくポスターに掲載されたりします。キンポウゲ科の本家本元で有名な種が沢山あります。比較的原始的な形質の花として扱われていて、花弁がない種が非常に多くあり、中にはがくさえ持っていない種もあります。

キンポウゲの葉

2019年12月16日 | 自然観察日記
別名をウマノアシガタといいます。葉の形がその名前の由来とされるのですが全然似ていません。聞くところによると最近は別名を載せない書籍が多くなっているとのこと。

クルマバツクバネソウ

2019年12月15日 | 自然観察日記
ツクバネソウより深山に自生するクルマバツクバネソウも見られました。ツクバネソウの葉は4枚が輪生しますが、クルマバツクバネソウは6枚から8枚が輪生することで簡単に識別できます。

クルマバツクバネソウの花

2019年12月15日 | 自然観察日記
丁度花の時期で、薄い黄緑色の花を茎頂で咲かせていました。内外の花被片は4個です。外花被片は大きく4枚が開いています。内花被片は糸状で垂れ下がるのではっきりしませんが1枚だけ確認できます。8本の細長いおしべが目に付きます。中ほどから花粉が出ています。4裂するめしべの形と色彩が特徴的です。

コウモリカズラ

2019年12月15日 | 自然観察日記
特徴的な葉が目に留まりました。コウモリカズラという雌雄異株の落葉性のつる植物です。花が見られても良いのですが幼い個体なのか花らしきものがありませんでした。

ケヤマウコギ

2019年12月15日 | 自然観察日記
別名オニウコギ。刈り払われた後に出たのかあまり大きな個体ではないので花を見ることができませんでした。比較的湿った場所で見かける深山性のウコギです。

オオヤマフスマ

2019年12月14日 | 自然観察日記
ヤブニンジのように全国どこにでもある野草がある一方高原でしか見たことのないオオヤマフスマがありました。姫川源流湿地ですから海抜は730m前後の場所。オオヤマフスマが見られても不思議はない場所です。

オオヤマフスマの花

2019年12月14日 | 自然観察日記
小さな花です。純白で清楚な花、アップで見ると美しい花です。結構群生することがあるので沢山咲いていると主役にはなれないまでも周囲を華やかにいするような効果がある種でしょうか。

オオヤマフスマの葉

2019年12月14日 | 自然観察日記
ナデシコ科の多年草です。姫川源流湿原周辺には大きな群生地がなく細々と生育している地域です。林を開拓し日当たりの良い草地になると一気に個体数が増えてくるのでしょうか。

サワハコベ

2019年12月14日 | 自然観察日記
ナデシコ科の種がもう一種。湿った林床に普通なサワハコベがありました。オオヤマフスマより湿った場所を好み強い光は苦手なようです。

ヤブニンジン

2019年12月13日 | 自然観察日記
スギ林の林床に見られる種の一つにヤブニンジンがありました。全国で見られるセリ科の多年草です。どこにでもありそうですが探してみると案外見つからない種でしょうか。