スギの林に隣接して放棄された農地らしき場所があり日当たりが良さそうなところもありました。そんな一角にキンポウゲの花が見られました。里山をはじめほぼ全国の山野に見られる多年草で有毒であるため牧場などでは大群落を形成することもあるよく知られた野草です。
よく知られたことですがキンポウゲの花は光沢がありそれほど大きな花ではないものの良く目立ちます。大きな群落になるとインパクトは大きくポスターに掲載されたりします。キンポウゲ科の本家本元で有名な種が沢山あります。比較的原始的な形質の花として扱われていて、花弁がない種が非常に多くあり、中にはがくさえ持っていない種もあります。
丁度花の時期で、薄い黄緑色の花を茎頂で咲かせていました。内外の花被片は4個です。外花被片は大きく4枚が開いています。内花被片は糸状で垂れ下がるのではっきりしませんが1枚だけ確認できます。8本の細長いおしべが目に付きます。中ほどから花粉が出ています。4裂するめしべの形と色彩が特徴的です。