高山植物の定番の一つのツガザクラも白山には普通に見られます。葉が針葉樹のツガに似ていることからつけられた名前ですが、花はあまりサクラには似ていません。カップ状の下向きの花をつけますが夏の終わりは残り花もなく実が沢山着いている姿が見られました。
ツガザクラは小さくても木本です。高山にはツガザクラのような低木のツツジの仲間が沢山あります。ツツジ科の種は山地の尾根などあまり環境に恵まれない場所に適応しているように見えます。その中でも高山という極め付きの悪環境に適応したツツジ科の仲間がこの小低木のグループのようです。
瓢箪といっても必ずしも実の大小が決まっているわけでもなく、時には同じような大きさのものが対になっています。ヒョウタンボクの仲間は対になって花が咲き果実が半ば合着するという変わった性質があります。果実は有毒とされますから安易に口にしないことが肝要です。