托葉が小さいなどでも区別がつくことになっていますが、葉の様子でもはっきりと区別できるようです。まずは葉かたまって着きすべて日中でも垂れ下がります。カタバミは夕方からしぼんで垂れ下がりますがこのオッタチカタバミの葉は日中の陽当たりがよい中でもしぼんだ状態です。
タチツボスミレの葉の筋が赤くなるタイプのものをいいます。ここまで分ける必要はないと思うのですが、スミレに関してはよく調べられているせいで実に細かく名前が付いています。スミレだけでも1冊の本ができるといわれています。現にそのような図鑑も出版されています。この種は特に分布的な偏りは言われていないようで各地に時々発生するようなものではないかと考えています。花はタチツボスミレより薄い色が多いように感じます。
別名ジシバリ。春になるとカタクリで大騒ぎになりますが田畑のあぜ道などに群生するイワニガナも負けず劣らずいい景観になると思うのですがいかがでしょうか。春はキク科の野草で里山は黄色く彩られます。タンポポに始まりハナニガナまで次々に咲き繋ぎます。イワニガナは2番手あたりになるのでしょうか。この後コウゾリナ、ハナニガナと続きます。
春の山野で見られるキイチゴです。新津あたりのスギの林の周辺にいくと普通に見かけます。長岡あたりでも自生していますがモミジイチゴほど頻繁に顔を出すということはありません。そこで、県内の分布を調べてみるとかなり方偏りがあることがわかりました。県北に多く県南特に三条・長岡から魚沼・上越といった頚城地方には採集記録がほとんどありません。深山に自生する種ではないので高海抜地域には見られないのは良いとしても中越地域の里山には少ないのは不思議です。ちなみに越後丘陵公園内にはわずかに自生しているところがある程度です。
咲いたばかりの花でまだ開ききった状態ではありません。花は比較的大きい感じで清楚な美しいものです。この種は上向きに咲くという性質を持ちます。実は赤く熟しモミジイチゴほどおいしくはありませんが食べることができます。