
台風・大雨による土砂災害・道路崩落によってまだ道路の通行止めが続いている。
とくによく利用する国道が3箇所ほど崩落しているのでいまだ足止めを食らっている。

したがって、細い林道や市道を迂回しながら町に出ることになる。
生々しい現場は近づくことはできないが、まともと言われる道路でもあちこち爪痕が残っている。
大雨がまた続いたら二次被害もあることは確実だ。
災害と向き合うことで日本は急峻な自然とともに生活を営み、優れた文化と精神を育んできた。
大災害があると人々は「祟り」をささやき、不当な弾圧や殺戮を揶揄(ヤユ)することで声なき声を集約した。
当事者の権力も、巨大な寺を建設したり国をあげての行事をすることで、犠牲者の鎮魂に懸命であった。
そのことで、みずからの汚れた手を禊ごうとしたのだった。
「祟り」や自然への畏敬というものを削除してしまった今日、国を挙げての危機感が中枢にはない。
いま、一人ひとりのなすこととは、なにからはじまるのだろうか。