「春野山の村」(浜松市)の宿泊棟で開催された「波紋音コンサート」に出かけた。
パーカッション奏者の永田砂知子さんが出会った鉄の創作打楽器。
そこから独自のヒーリング音楽を表現したものだ。
薄く鍛造した鉄のひびの上を軽く叩くと、水琴窟のような音に聞こえる。
その音の高低・リズムをだんだんと変えながら奏でる世界は、古代王朝の儀式でシャーマンが演奏しているような時代にワープする。
銅鐸はきっとこんな感じで演奏されたのではないかと思い続けた。
春野材がふんだんに使われている元高校生宿泊訓練施設の宿舎は、外の風のそよぎと雨音とを借景に、室内の焚き火やローソクのかすかな明かりとともに、波紋音を援護している。
プロジュースした地元木彫家の木下琢朗(キシタタクロウ)くんの会場レイアウトは、樹の素材としっかり対峙した心遣いが生きている。
杉の炎を絶やさぬよう、また煙が出過ぎないよう細心の注意で囲炉裏の焚き火を燃やしていたのは、主催者の一人であるNPO理事長山下太一郎さんだ。
こうしたコラボレーションは集団訓練施設につきまとう硬直を解凍している。
都会と山村との亀裂をアートと人の輪がゆるやかにつなげている。
パーカッション奏者の永田砂知子さんが出会った鉄の創作打楽器。
そこから独自のヒーリング音楽を表現したものだ。
薄く鍛造した鉄のひびの上を軽く叩くと、水琴窟のような音に聞こえる。
その音の高低・リズムをだんだんと変えながら奏でる世界は、古代王朝の儀式でシャーマンが演奏しているような時代にワープする。
銅鐸はきっとこんな感じで演奏されたのではないかと思い続けた。
春野材がふんだんに使われている元高校生宿泊訓練施設の宿舎は、外の風のそよぎと雨音とを借景に、室内の焚き火やローソクのかすかな明かりとともに、波紋音を援護している。
プロジュースした地元木彫家の木下琢朗(キシタタクロウ)くんの会場レイアウトは、樹の素材としっかり対峙した心遣いが生きている。
杉の炎を絶やさぬよう、また煙が出過ぎないよう細心の注意で囲炉裏の焚き火を燃やしていたのは、主催者の一人であるNPO理事長山下太一郎さんだ。
こうしたコラボレーションは集団訓練施設につきまとう硬直を解凍している。
都会と山村との亀裂をアートと人の輪がゆるやかにつなげている。