ブルーベリーの間にコンニャクを植えてあった。それを忘れていたらぐいぐい伸びてきた。まるで、隠者が出番を待っていたかのような出足だった。成長の遅いブルーベリーの背を追い越したコンニャクもあった。
なかには、ブルーベリーを駆逐してしまったコンニャクもあった。ブルーベリーの畑は酸性土壌が基本だ。一般的に野菜類はアルカリ性志向なので石灰を撒いていくのが普通だ。にもかかわらず、コンニャクは酸性を気にせずすくすくと育っていく。
しかし、酸性土壌の野菜は病害虫の影響を受けやすいので、病気に弱いコンニャクにはこの植え付け方法は推奨できないようだ。「将来的には移植しなければならないな」と、犯した失敗を認めることをしない当局は困惑を隠せない。