いよいよイノシシ侵入の危険が迫った。というのは、畑の隣はすでにイノシシのミミズ狩りで掘り起こされていた。規模は様子見ほどの軽度ではあるが、これが本格化すると地形自体が変わってしまう。ミミズ狩りの痕跡が畑の直前まで来た。あと数メートルで畑の畝なのだ。ぐうたら当局は即座に厳戒態勢を施し、サツマイモの畝にはネットを、侵入入り口には寒冷紗をセットした。トウモロコシと里芋はすでに周りをガードしてある。
それらの対策は、イノシシの強力なゲバルトには有効ではないが、人間のささやかな奇策でやる気を削ぐのが狙いだ。イノシシの侵入は明日と思われるが、当局の対応に対し、慎重なイノシシに変化があることを期待したい。
ミニトマトは、梅雨のせいで病気の症状が一部の実にも出てきているが、そのうえに熟した赤い実が何者かに食べられている。手口から当局はカラスかムジナか、犯人を絞り込んでいる。とりあえず、熟す前に収穫することにする。
ほんのり赤くなったら収穫していったら被害はなくなった。相手もいつ頃が旨いかがわかっているのだ。早めの収穫だと味が落ちるが、食べられてしまうよりは良い。山の動物たちと人間との共存はきれいごとでは難しいが、当局がぐうたらなのがちょうどよいのかもしれない。