いつものように雨の中を軽自動車で川沿いの国道を走る。とっくに満開が過ぎているのではないかと、気になっていた「イワタバコ」を見に行く。やっと間に合う。というんもここ数年、時期を逃してしまって花に会えないことが多かったからだ。
5年ほど前は一間ほどの群落であったものが今では倍以上に増えている気がする。画像はまだその一部。杉林の単一の風景が続いていたなかで、こうしたイワタバコがあることで運転の張り合いと楽しみが広がる。きょうは雨が降っているので花が下を向いてしまっているのが残念。
花の形は見事な星状の五角形をしていて、紅紫色が鮮やかだ。花も葉もいわゆるナス科の「タバコ」に似ている。ただし、こちらはニコチンがあり食べられない。いっぽう、イワタバコは生でも食べられる山菜でもある。天竜区の日陰の岩肌やちょっとした水の流れがある岩に張り付いているのをときどき発見する。ただし、開花時期を逃すと見られないのでふだんからのチェックが必要だ。