トウモコシ畑はほぼ完ぺきな防御を誇っていた。しかしこの安心を覆すのがイノシシ殿だ。畑のあちこちにあったカボチャをかじられてはいたが、トウモロコシ・サティアンがついに破られた。4度目の侵入だった。イノシシ殿はその周りで様子をうかがっていた気配があった。そのうえで、弱い箇所を発見しいっきに突入した跡が残っていた。
サティアンの中はすでにトウモロコシの実がほぼ終わっていた。というより、成育が止まっていて未熟なまま硬くなっていたのが残っていた。だから、侵入されてもさほど食べられる量はなかったのだ。むしろ、サティアンに勝手に伸びていたカボチャが食べられていた。
トウモロコシが終わっていたのがわかったので、いよいよサティアンの解体を始めた。しかし、やる気を出すたびに雨が襲い、解体は遅々たる作業になってしまった。しかも、炎上する日本列島の蒸し暑さで全身がぐっしょり濡れてしまう。
とは言っても、熱中症で倒れては元も子もないので得意の「ぐーたら」を決め込むことにする。昨日より大きな前進ではなく、1mmでも進めればそれでよし、「一歩前進二歩後退?」と居直ることにする。