例年だとキウイフルーツの収穫は11月の文化の日前後だったが、温暖化の影響だろうか霜の警報が少なくなった。そのため様子を見ていたが、とりあえず収穫に踏み切った。
それがなんと、例年の十分の一弱の収穫量だった。やっぱり寂しいなー。8畳の部屋いっぱいに転がったキウイの実に足の踏み場もないほどだったのに。気候変動のせいにしたくなる。剪定のし過ぎか、放任していたほうが収穫は多かったかもしれない。
キウイはリンゴやミカンと違って収穫してすぐ食べられないところが弱点だ。はやる欲望を抑えて熟成を待つしかない。そんなとき、「キウイフルーツ哀歌」というイナエさんの自由詩に出会った。キウイフルーツの堂々たるデビューだがその生育は破天荒のような野生を現わす性質をよく表現している。ジャングル状態になっているもつれた枝をこれから剪定するのは気後れしてしまうのが正直な心境だ。