山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

台風一過 雨水あり

2012-06-20 21:45:53 | できごと・事件
 朝から夕方にかけて防災無線から国道・県道の通行止め解除の放送が何回か流れる。
 わが家に隣接する小さな道路はいまだ小川となっている。
 夕方になってもまだ流れは収まらない。
 サワサワと流れる音が家の中まで聞こえてくる。

        
 畑に水溜りができていたが、ジャガイモを台風の前日までに収穫しておいたので被害はなし。

                
 裏の畑はまだちょぼちょぼだが水が流れていた。
 ショウガとトマトとの間が川になっていたが、さいわい被害はない。

 昨年のように、集中豪雨となるとそれなりに覚悟をしなければならないだろう。
 自然豊かな「人生の楽園」は、地獄の釜の蓋の上にあるってことだね。

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台風直撃のなかのリフォーム

2012-06-19 15:32:24 | リフォーム・屋内作業
 気象情報どおり台風が向かっている。
 梅もぎの骨休みもそこそこに、屋内リフォームを始める。

             

 6月上旬にベニヤを切っておき、組立てもしておいたので、きょうは壁に取り付ける作業だ。
 ドリルで棚を固定し、これで1台目の棚はほぼ完成。
 いよいよ2台目の準備へと取り掛かる。

                      

 材木の不足や取り付け部品の不足もわかってきた。
 梅雨の間に揃えて夏までには完成へといきたい。
 味噌部屋の土間がいよいよ、収納部屋へと変身していく。

 隣の地区では停電があったり、避難準備勧告が流れている。
 停電の準備をして早めに風呂に入っておくことにする。
 
 今のところ、土砂災害はないが、防災無線がたびたび入る。
 すぐ近くの国道や県道が雨量のため全面通行止めとなった。
 これからの直撃がやや心配だ。        
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6月の尾上ガーデン 薬草トウキの花を見る

2012-06-18 22:18:09 | 植物
 6月の尾上ガーデンも見所はいまだ衰えていない。 

 トウキ(セリ科・当帰)の根は、婦人病、とくに産後の回復に良いとされる。
 セロリに似た味がする葉は、しもやけ・ヒビに効くそうだ。
 江戸時代は藩の特産品・製薬材料として収入に貢献したらしい。
 花を初めて見た。

       
 庭でよく見かける「キンシバイ」(オトギリソウ科)。
 雄しべが金の糸、花弁が梅の花に見立てた。

            
 ハギの仲間は同定が難しいが、これもいろいろ解釈がある。
 しかし、ここではシンプルに、白い萩の「シラハギ」(マメ科・白萩)といこう。

                  
 標高が高い所で見かける「ウツボグサ」(シソ科)。
 花後の枯れた花穂が、矢の収納武具の靫(ウツボ)に似ていることでついた名前だ。

                           
 花穂が小さく見えるが花弁がない。
 昆虫を引き寄せるには目立つものが必要だ。
 そこで考えた戦略が葉を白く化粧することだったのだ。

 尾上ガーデンはいまアジサイがいちばん目につく。
 さすが、6月にふさわしい。
 天空の里、春野町にこうした山野草の庭が存在することが奇跡的だ。

わが家の庭の隣でしきりにシカが鳴く。
 ということはヤマビルも増えるということだ。
 万葉人のシカへの情念はこの過疎地では害獣となる。 
   
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蝶より蛾のほうがアートかもね

2012-06-17 22:13:39 | 生き物
 このところ、ユニークな蛾と会うことが多くなった。
 夕方、郵便ポストにモダンな蛾が待っていた。
 これが本当のポストモダン!?なんちゃって!

 まるでポストの錆が移ってしまったのか、キャラメルソースを垂らしてしまったのか、モダニズムの画家が絵の具を垂らしたのか、そんな幻想をかもしだす蛾だ。
 調べてみると、「モン・ウスギヌ・カギバ」(カギバガ科)という優麗な蛾だった。

         

 地面を見たら「ホタルガ」みたいな蛾がゆったり歩いていた。
 白い線がないので同定できなかったが、「クビワ・ウスグロ・ホソバ」(ヒトリガ科)という蛾だった。

 「ヒトリ」とは淋しい蛾だなと思ったが、漢字で書くと「火取蛾」「火盗蛾」と書くそうだ。
 焚き火に群がり飛び込んでしまうほどらしい。
 ここから「飛んで火に入る夏の虫」という言葉が生まれる。
 
 蛾が火に飛び込む情念を描いた画家、速水御舟の絵は鬼気迫る傑作だ。

                  

 ハチのような黄・黒の派手な蛾がいた。
 こりゃ「カノコガ」かなと思ったが、「キハダカノコ」(カノコガ科)というのだそうだ。
 体が黄・黒のツ-トンカラーが特徴で、蜜を吸う。

 蝶の種類より圧倒的に多い蛾なのに、ハンディな図鑑がない。
 蝶より、形といい、模様といい、生態といい、じつに多様だ。
「蛾を愛でる姫」ならぬ、蛾の再評価が必要だと思わずにはおれない。
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雨でも七輪、胃は膨満に

2012-06-16 19:56:21 | 野外活動
 一日中の雨。
 昨日のジャガイモ収穫を記念し?久しぶりに焚き火クッキングをしようとなったが、雨天で断念。
 そこで、ガレージで七輪遊びを始める。
 雨のなか道草山のハチクを採りに行き、七輪の上で皮ごと焼いてみる。
 柔らかいタケノコは炭火の遠赤外線を内包して旨味を仕上げる。

 さらに、和宮様によるとりたてジャガイモの茹でたり、炒めたりのクッキングへ。
 そのうちに、畑の春菊がそのまんま食卓に乗せられ「春菊サラダ」になっていく。

                 

 すると、七輪のエビがこんがり匂いを撒き散らす。
 また、淹れたてコーヒーがガレージ内を馥郁とする。
 しばし、雨を忘れ、野鳥の声に耳を澄ます。
 アオバトの声を確認したころ、梅雨に清められた茶畑が凛と輝く。

 こうして日本の緑がよみがえる。


 さて、こんな光景が大切にされるよう、「脱原発」に政治生命をかける政治家はいないものだろうか。
 菅直人が恐怖した放射能による首都疎開の可能性は幻想だったのだろうか。
 「国民生活第一」の理念は目先の利害に汚染されてしまった。

 いつのまにか、「舞台の上の総選挙」に一喜一憂している間に、「平板な日常」が放射能を隠蔽していく。

 美しい日本の緑を「平板な日常」がじわじわとかすめとっていく。
 そうして、「バーチャルな日常」が市民権を得ていく。
 バーチャルが日本人の大脳を支配しようとしている。
 それは「オーム」ほど派手ではないが、心の内側から潜行していく。
 
 雨と静かに合唱する緑。
 それだけはいつまでもさわやかだった。
 
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梅雨の空急いでジャガイモ掘り

2012-06-15 20:17:22 | 農作業・野菜
 梅雨が本格的になっていく空を見ながら、ジャガイモの収穫はきょうしかない。
 というわけで、急きょ雨が降る前に収穫しようということになった。

          

 「キタアカリ」の畝は2列半。
 一部は連作のためか、「そうか病」だろうか、皮膚に炎症があった。
 メークイーンはその影響を受けていない。

                   

 前回に引き続き、メークイーンはずっしりしたものが多く、安定している。

                       

 昨年より収量は多かったが、カヤネズミらしきものがジャガイモをかじった跡が多々あった。
 どうも、モグラのトンネルもちゃっかり利用しているらしい。

 さっそく、夕飯はジャガイモを茹でてタマネギとマヨネーズをあえたもので食べることになった。
 食後はぐったり。
 土間はジャガイモが占領している。

 「男爵」は時間的に収穫する余裕がなかった。
 これで1年間分のジャガイモは確保。
 カンシャ、感謝。
 土の力はすごい。   
 
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タマネギ・春菊は初収穫

2012-06-14 22:10:46 | 農作業・野菜
 玉ネギを初めて収穫した。
 以前はまったくの惨敗だった。
 隣の師匠によれば、「種から苗にするのは難しいよ」と言う。
 それでネットで苗を購入して育てることにする。
 冬越しを無事通過し、葉はアザミウマらしき害虫で穴だらけだが、なんとか形にはなっている。

           

 春菊も以前はまったく芽が出なかったが、今回は順調。
 相変わらずその理由がわからない。
 先月から、おかずの主要なメンバー。
 収穫は枝をポキンといただいているので、どんどんあとがまができる。
 それで、食べきれないほどなのだ。

 このところ、ジャガイモも順調みたいで、失敗がだんだんと少なくなってきている。
 土壌が良くなってきているのだろうか。
 無農薬・有機農法の効き目が出てきているのだろうか。

 毎食、畑の野菜三昧でついつい食べ過ぎてしまう。
 しかも、友人や知人からのいただきものも少なくない。
 「ありがたいことだ」と「人生の楽園」に合掌しながら食べることにする。
 
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朝はハーブティーだよね!

2012-06-13 21:50:59 | 植物
 過食気味の胃を癒す朝の飲み物はハーブティーがおすすめ。
朝食はバナナかパン中心にハーブティーが定番。
 ハーブティーは、畑のペパーミント・オレガノ・レモンバームをブレンドしたもの。

         

 とくに、ペパーミントは口の中がすっきり。
 あのガムと同じ清涼感が広がる。

               

 別名「セイヨウヤマハッカ」ともいう「レモンバーム」は、サラダや卵料理にも合う。昨年は枯れそうだったが、現在は見事復活。

                     

 イタリア料理には欠かせないと言われる「オレガノ」は、超元気で雑草を圧倒する勢い。
 消化作用にもいいようだ。

                           

 先日の尾上ガーデンでは、紅白の花を持つハーブがあった。
 訪問者に「これはなんという花ですか」と聞かれたが、わからなかった。
 調べたら、「チェリーセージ・ホットリップス」というシソ科の園芸植物であることが判明。
 これも葉をかじってみるとハーブの味がする。
 花色が温度により変わるという。

 最近、妖しいハーブが事件を呼んでいるが、ハーブは奥深い。
 心とからだに優しいハーブで健康にならなくちゃ。
 きょうも、朝のハーブティーのせいだろうか、過酷な肉体労働の畝作りをバリバリやりきった。

 明日は筋肉痛かもね。 

 
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ニンニクにムカゴがあった!

2012-06-12 18:40:58 | 農作業・野菜
ニンニクを収穫して干す作業をする。
 そのとき、ニンニクの茎の途中にムカゴがフツーにあるのがわかった。
 
          

 それも、根球から近いのもあれば遠いのもある。
 このムカゴも植えればニンニクができるらしい。 

              

                  

 ニンニクを吊るす作業も手間がかかる。
 ムカゴといい、干す作業といい、ニンニクを育てて初めてわかることが少なくない。
 商品のなかに百姓の汗まみれの苦闘を感じなければならないなと思う。

 生産者と消費者との乖離が汗ばんだ努力を削除する。
それは都市と農村との乖離でもある。
 それは人と人との乖離でもある。
 だから、通り魔があとを絶たない。

 そうして、人への想像力、自然への想像力が欠如していく。
 そうして、原発が生まれた。

 
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陸に住むホタルも忘れちゃいけないんだ!

2012-06-11 21:26:59 | 生き物
 和宮様が庭の片隅を手招きして指して「そこの虫はホタルのようじゃが、ちと小さい。なんじゃもんじゃ!?」とのたもうた。
 侍従はよくわからないまま「ホタルのようでございますが、あとでご報告いたします」とあわてて返事をした。

 調べてみたら、「オバボタル」(姥蛍)のようだった。
 背中が能面のうば(姥)のようだからという。

 幼虫はミミズを捕食するらしい。
 成虫は発光器はあるが羽化後のみ使用するだけであとは発光しないということだ。

                

 先日、尾上ガーデンで見た「ゲンジボタル」はやはり大きい。
 水辺の「合コン」で華やかに輝くゲンジボタルに比べて、オバボタルは名前のとおりいかにも地味だ。

 どの世界でも表舞台で目立つ者と裏舞台で目立たない者とがいるんだなー。 
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