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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

気障なカメムシ、ロマンの蛾発見

2014-07-21 22:09:48 | 生き物
 隣の畑で気障なカメムシを発見。
 ヒゲも体もなかなかおしゃれで、一流デザイナー顔負けの出で立ちだ。
 名前は「ブチヒゲカメムシ」というらしいが、なかなかのしたたか者らしい。

 というのは、大豆の汁を吸ったり、イネ科やキク科植物を食害してしまう。
 やっぱり人間界と同じような生き方をするのがいるんだね。
 ただし、彼らには悪意がないのだ。

                     
 地滑り現場近くの路傍のノカンゾウの花の上で素敵な蛾を発見。
 はじめは「きれいな蝶がいるぞ」とわくわくしたもんだ。
 じっさい、星空をみるようなロマンなデザインだ。

 名前は「シロモンノメイガ」という蛾らしいが、メイガというと害虫のイメージがある。

 かように自然界の多様性には感心させられるが、蛾とかカメムシは見向きもされないのはいかがなものか。
 地方にある公立のクラゲ水族館が人気らしいが、その魅力に特化した人間のプレゼンテーションが大きいのかもしれない。
 いつか、蛾やカメムシの出番が来るときがあるに違いない。
  
 
 

                    
 
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秋葉ダム周辺を散策する

2014-07-20 22:30:28 | 旅行・散策
 前日の雨で本日の森林散策会が心配されたが、まさに杞憂に終わったほど天候に恵まれた。
 太公望がアチコチ見られる天竜川を横目に東海自然歩道界隈を歩く。

     
 「イヌビワ」の群落がよく見られたがイチジクもどきの果実はこれからだ。
 参加者は30名弱だったが、初参加者や植物に詳しい人もいた。

                    
 「これなんでしょう」と聞かれて、「イワガラミかな、ツルアジサイかな、ノリウツギかな」とみんなで検討したが、結局宿題となった。
 しらべてみたら、「ヒロハコンロンカ」(アカネ科)であることがわかった。
 初めて見た樹木だった。

    
                        
 下見では気がつかなかったが、「フジウツギ」(フジウツギ科)とか「キササゲ」(ノウゼンカズラ科)を発見。
 みんなとワイワイ歩いていくと発見も多い。

 
 石垣のところで「オニイグチ」らしききのこが出ていた。
 これは外見より味はいい。

                     
 虫にもアーティストがいるようで、葉脈周辺を残して食べる作品も発見。
 相手を殺さず自分も生きる戦略に共感できる!?

 梅雨の蒸し暑さにもかかわらず、ひんやりした林道を歩けたり、夕立もどきの空模様からちょっぴり小雨をいただいたり、植物・きのこ・ヘビ・お寺・中山間地の山並み・
秋葉ダムの威容などを見ることができた。
 
 やっぱり歩いてこそ、発見があるものだ。
 最後に「ふれあいの湯」で汗を流す。
 
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でべそトマトにミニキュウリ収穫

2014-07-19 19:32:23 | 農作業・野菜
 断続的な雨で農作業はしばしば中断の一日となる。
 ちょうど骨休みにいいなと体を横にしていると腰が痛くなる。
 大玉トマトはまだ青く、カラスも狙っている。
 ミニトマトがいよいよ赤くなり、でべそトマトを収穫する。
 もうひといきだ。

                       
 キュウリは花から赤ちゃんキュウリができ始めた。
 指くらいの太さのミニキュウリを収穫し、生で食べてみる。
 柔らかい。
 来週には次々収穫できるに違いない。

         
 カラスが近所のキュウリを盗むので、その対策として黒いナイロン糸を張ろうとしたが雨で中断。
 カラス軍団はわが家の屋根で作戦会議をしているようでうるさい。

 福島原発と水俣病の共通点について放映されたコメントに注目。
 第一に、企業利潤を優先していること。
 第二に、責任の所在を当事者は回避していること。
 
 なるほど、明確な視点に納得する。
 経済成長至上主義の神話ははいまだ克服されていない。
 国民もそれに慣らされていく。
 「風化」という風が心の隙間に侵入する。
 こうしてかつての日本も戦時体制にいつのまにかできてしまったんだ。

 「真直ぐ生きる」ことを歌う長渕剛は語る、「社会やまわりが曲がっているから若者は辛いんだ。全身で生きている君は間違っていない」と。
 真直ぐ生きる人間ほど傷つくんだ。

そんな自分を立て直す武器は何か、ということ。
 長渕剛はそれが歌だった。
 あなたにとっては!!
  
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森鴎外の長編『渋江抽斎』と犬居村

2014-07-18 21:32:27 | 読書
 読み始めて「しまった」と思った。
 漢語がふんだんに出てきてとても読みこなせない。
 鴎外の知識の広さには舌を巻くが、フツーの読者はついていけないよ。
 と言いながら、いつのまにか読了している。

                       
 江戸後期の医官渋江抽斎にスポットを当てたのが鴎外だった。
 抽斎を取り上げたのは、彼が単なる医者ではなく、儒学・芸術・趣味も広く、鴎外に共通するところが多かったからだろう。
 小説というより編年体の日誌を読んでいる感覚だ。
 抽斎をめぐる交友関係・親戚・趣味などをこと細かくメモランダムに羅列していく。

         
 注目すべきは、抽斎の息子の「渋江保」が浜松や春野町にかかわっていることだった。
 彼は教育者として浜松師範学校(静岡大学教育学部)の創設運営にかかわったり、春野町犬居村に住んだこともある。
 場所は秋葉神社下社あたりではないかと、郷土史家の木下恒雄さんが自費出版の『山林の思想』のなかで推測している。
 1年足らずだったが病気療養のためらしい。

 彼は記者としても活躍し、自由民権運動の推進に論陣を張ったこともあったが干渉される。

                       
 珍しく漢和辞典を引っ張り出しながらだったが、基本的に惰性の流し読みとなる。
 儒学が明治日本にまで学ばれていることが、ある意味素晴らしい。
 日本の成長力は「学ぶ力」。
 その先鞭に鴎外がいたんだ。
 
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やっとキュウリを植え込む

2014-07-17 22:18:28 | 農作業・野菜
キュウリの苗がなかなか育たなかったがやっと植え込むことができた。
 去年ナスを植えていた支柱をそのまま生かして、反対側に畝を作ってそこに小さなキュウリの苗を植える。

                          
 ススキをたくさん伐ってからそれをマルチにして敷いていく。
 強い風が来ると飛ばされてしまうので置石や木材を重石にする。
 支柱づくりでは手抜きだが、追われている身としてはやっとのことだ。

       
 いっぽう、数十本の竹を切り出しておいたのが支柱づくりに役に立つ。
 こちらは黒マルチをしたところに竹で直立型支柱を作る。
 誘引作業も同時に行う。

                      
 きょうのようなうだる炎天下だと苗もメロメロになる。
 夕方、散水でなんとか息を吹き返している。
 キュウリの赤ちゃんがすでにできはじめている。
 
 隣の師匠からは立派なキュウリをきょうもいただく。
 「ナスの朝漬けの素」にキュウリを入れて冷蔵庫に入れる。
 このところ毎日、冷えたキュウリ漬けをボリボリ食べる。
 暑いときはじつにこれがうまい。
                  

       
                          
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空のキャンバスが揺れるとき

2014-07-16 22:09:52 | 風景
 空を見ながら生きている。
 それもコンクリートジャングルではなく、緑の山並みを背景としている。
 年金収入だけの赤貧な暮らしでは貯蓄行為すらできないが、これほど贅沢な暮らしはない、と空を見上げる。
 台風8号直前の雲は空飛ぶクジラだった。

                          
 わが家の一本杉には多様な雲が絡み合う。
 不穏な雲の変幻はこれからの世界や人生の「無常」を暗示しているのだろうか。
 ふだんの雲はゆったりとしていることが多いが、さすが風雲急を告げる動きだった。

  
 台風一過の空だ。
 激しく青の舞台を駆けめぐる。
 鴨長明じゃないが、同じ形のものは出現しない。
 すじ雲の高度はかなり高いらしい。

                       
 いつのまにか、すじ雲は横に描かれる。
 雨雲はどこに雨を降らせようか、思案中のようだ。
 青いキャンバスに描かれる変幻自在の雲のキャストはまるで個性的な人間群像そのもののようだ。

            
 一本杉の攻防は地球の悲鳴も聞こえてきそうだ。
 川内原発の稼動が認可されそうだ。
 みんなで経済水準を下げれば原発はいらない。
 まだ人類は原子力を使いこなせていないのだ。
 
 空を見てきょうの作業を決めていく。
 きょうの午前中は草だらけの畝を整地する。
 汗をどっさりかいてスイカをかぶりつき、昼寝をたっぷり。
 夕方あわててオクラの苗を植え込む。
 
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脇芽トマトの支柱を作る

2014-07-15 20:49:45 | 農作業・野菜
 台風8号が上陸すると言うので、脇芽挿しのトマトの苗を土間に避難していた。
 早く支柱をしておかないと折れたりジャングル状態になってしまう。
 けっこう重い鉢なので運搬は腰にきてしまう。

                        
 裏山から竹を十数本刈り取ってくる。
 竹林の保全も兼ねて、なのだ。
 急傾斜地を歩くだけでも汗が吹き出る。

     
 ナタで枝を払っていく。
 これを丁寧にやらないとあとでケガをすることが少なくないからだ。
 竹1本1本に個性がある。
 意外に真直ぐなのがないのがわかる。

                   
 11個のリサイクル箱に苗を2本ずつ植えてある。
 天井がないので雨に打たれたりして後半からは病気に罹りやすい。

 支柱33本なりだが、都会では支柱を買わなければならない。
 そのぶんここでは肉体労働を提供しなければならないが、健康的で豊かであることに感謝する。

 苗の枝を誘引をして一日がかりの労働を終える。
 一日の速さを感じ入るこのごろ、人間の一生の短さも痛感する。

 生きていること自体がストレスになっている人間が事件を多発しているように見える昨今、いのちが年々軽くなっていく。

 教育もマスメディアも生きることの意味を深める問題提起が風化してしまっている。
 この風化の壁が厚いからこそ石を投げる相手が見えないのだ。
 だから脱法ハーブや酒に溺れるしかない。

 そんなとき、深夜のETV特集やドキュメンタリー番組はほのかな灯火を守っている。

 
  
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山里の静謐を歩いていく

2014-07-14 22:46:25 | 旅行・散策
 昨日の山里・龍山地区のたたずまいは梅雨の影響もありしっとりとした「和の景観」を感じさせるものがあった。
 天竜川にかかる橋から見えた「空」は、まさに空に向かって歩んできた歴史を刻印してきたものに違いない。

     
 この橋を渡ると道路がループになっていて、いつのまにか堤防の上にきていることになる。
 左が天竜川、右が住宅街。
 むかしは洪水に悩まされた地帯かもしれない。

                    
 案の定、堤防に埋設されているらしい「樋管」施設があった。
 河川が逆流したときは住宅地に水が流れ込むのを防ぐために、その水路を閉じるという意味だろうか。
 行政の上から目線の説明にがっかりする。

  
 むかしはバス停があったと思われるかわいい待合所が素敵だ。
 「週末にカフェなんかできると面白いのになー」とつぶやく。
 過疎の痕跡がいたるところに見られる。

                         
 蜂の巣箱を発見。
 分蜂だろうか、かなりの蜂が集まっている。
 外来植物も多いけど近隣には花はありそうだ。

         
                
 諏訪の宮大工が作ったらしい観音堂が立派だ。
 屋根のてっぺんの「宝珠」が傾いているのがまた風情がある。

 また、扁額の「円通」という文字は、禅宗に多い「真理は絶対であり自在である」という教え、つまり、観音様そのものをあらわしているらしい。

 来週本番の散策会では、また新しい発見を期待したい。  
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梅雨の山里を歩いてみたが

2014-07-13 22:14:44 | 植物
 雨にけぶる天竜の山奥の龍山町を歩く。
 来週の森林散策会の下見を兼ねている。
 目についたのが「ヒメオウギズイセン」(アヤメ科)の鮮やかな緋色群だった。
 南アフリカ原産だがフランスで園芸品種になり日本では野生化がはなはだしい。

    
 人家のそばではサフランに似た「サフランモドキ」(ヒガンバナ科)にもよく出会った。
 葉がなくて花だけが一輪咲いている。

                        
 死ぬ人の魂を呼び戻すのを「ハンゴン・反魂」というそうだが、この仲間はコレラの下痢止めに効果があるそうだ。
 ハンゴンソウは在来種だが、アラゲハンゴンソウは外来種。

      
 一時ブームにもなった「木立朝鮮朝顔・エンゼルトランペット」も空き家の庭先で発見。
 とにかく、目立つ花はみんな外来種なのが気になる。

                          
 秋葉神社への分岐点の東海自然歩道で「キンシバイ」(オトギリソウ科)に出会う。
 漢字だと「金糸梅」となり、イメージが湧く。
 杉林の林縁でこの黄色は強烈だった。

                          
 ほどよい疲れを感じていたころ、久しぶりに「オニグルミ」を観る。
 天竜川沿い近くで立派な実をつけていた。

 散策コースとしては植物も景観も魅力的だ。
 ただし、在来種の草木を育てる発想が地元や行政にほしいと感じた。   
 
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ナスが台風で目覚めた!?

2014-07-12 22:35:32 | 農作業・野菜
 台風の直撃を回避するために作った竹の垣根。
 それに守られてか親指ほどだったナスの実が驚くほど大きくなっていた。
 近所の達人から譲ってもらった苗らしく立派に成長している。

                           
 長ナスなのでほんとうはこの倍くらいまで成長させる。
 待ちきれず収穫することにした。
 今のところ、カメムシもおとなしい。

         
 苗が幼いときに食害されると致命的になる。
 「ナス漬けの素」があったので、隣の師匠からいただいたキュウリといっしょに漬け込んで冷蔵庫にしまう。

                       
 カボチャがいよいよ元気になってきた。
 孫枝を切除しながら親枝と子枝を誘引する。
 今回は網の上でカボチャを誘引してみる。
 地上だとモンゴル帝国並みに場所をとってしまう。


                     

      
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