山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

バカバカしいくらい感動の「翔んで埼玉」

2019-04-10 19:15:03 | アート・文化
 雨で畑作業ができないので映画館に直行。魔夜峰夫(マヤミネオ)原作のギャグマンガを実写化した武内英樹監督の「翔んで埼玉」を観る。主役はアーティストのGACKT(ガクト)と二階堂ふみ。そこに、伊勢谷友介・中尾彬・麿赤兒・京本政樹などの個性派俳優が固める。
 埼玉県民は東京から差別され「通行手形」なしには東京には行けなかったほど迫害されていた。それを「埼玉解放戦線」を中心に主人公らが革命に立ち上がるというまさに荒唐無稽の物語だ。(画像は映画.comから)


   
 埼玉の自虐ネタが続々と出てくる。エンディングソングで歌う「はなわ」の「埼玉県民のうた」の歌詞は見事。海・空港・名所・郷土愛がないと歌い、「住みにくい県」第一位が6年連続だったという。しかし、底流には埼玉愛がじわじわとあふれてくる。映像のあちこちには埼玉県民ならではのちょっとしたスポットが出てくるのも見どころだ。


   
 武内英樹監督の代表作「テルマエ・ロマエ」のウィットに富む切り口の見事さにも定評があったが、今回はそれを上回るバカバカしさに徹していた。その軽妙さのなかに反骨精神のような心意気が座っているのを垣間見る。
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今年もヒメスミレがやってきた

2019-04-09 21:23:14 | 植物
 ヒメスミレはスミレの中でも一番小さいと言ってもいいくらいの小ささだ。花は1cmくらい。都会のコンクリートの隙間でしっかり咲いている。わが家にはいわゆる「スミレ」は咲いていないが、「ヒメスミレ」がチョコチョコ群落を形成していった。どうもいわゆる「スミレ」は駆逐される形勢にあるようだ。



               
 山間地では見られないと言われているヒメスミレだが、とっくに進出している。他の植物が生きられないような乾燥した場所やコンクリートの隙間に確かに生きていた。最近はときどき水をあげているからますます増えてきた。体は小さいけどどっこい生きている心意気が気に入った。
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人なつっこいアブだった!?

2019-04-08 20:54:18 | 生き物
 きょうも風が強い。夕方には遠吠えのような唸り声をあげて窓や戸をたたく。畑では「赤の玉ねぎ」と「ネギ」の定植をする。そこへ、ハエの仲間のアブがやってきた。しかも作業をしているすぐ周りから離れない。人なつっこいのか、はたまた、肥料の油粕などの匂いでやってくるのか。
 調べてみたら、「オオハナアブ」(ハナアブ科)のようだ。全体は黒いが腹部の赤黄色が特徴だ。翅は透明。おとなしく、刺さないのは、ハナアブらしい。ふだんは花粉や花の蜜を餌にしている。
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急峻な裏山でほだ木づくり

2019-04-07 19:56:58 | 出会い・近隣
 わが家の隣の裏山で近隣のMさんがシイタケのほだ木づくりを急いでいる。「ふだんなら菌打ちをとっくに終わらせているはずだったが遅れに遅れて4月にずれ込んでしまった」と語る。裏の畑から裏山を見てみると緩慢な勾配に見える。

  
 Mさんが作業している場所まで登ってみた。勾配は45度くらいのようだが、実際の感覚は70度くらいの絶壁にあるように思える。転んだら一番下まで行ってしまうような恐怖を覚える。ここで去年、Mさんは倒の樹木の下敷きになって命拾いしたばかりだった。危険と隣り合わせの現場であるのは間違いない。いっしょに麦芽コーヒーを飲む。

  
 ここから集落を眺めると、空き家や荒廃した倉庫・作業場・耕作放棄地などが目につく。また、茶樹を抜根した跡も見える。山の懐の豊かさも展望できるが、中山間地で暮らすことの厳しさがここでも切り取ることができる。

           
 昨日は朝から夕方までチェンソーの音が聞こえた。きょうは早朝から1mほどに伐ったほだ木を下へ送る作業が中心だった。まもなく70歳になるMさんの体が心配だが本人の軽快な身のこなしと明るい快活さは変わらない。その波動はオイラの襟をただすオーラがみなぎっている。
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少女二人が倒れていた!?

2019-04-06 20:43:43 | 春野山の村
 空は晴れているが風は冷たい「春野山の村」でのこと。春を求めて歩道を歩いていたら少女二人が倒れていた!?
 事件かと近づいてみたらなぜか楽しそうな表情だった。「何しているの?」と聞いたが、本人たちも説明しにくいようで要領を得ない。つまり、「おとなには関係ない世界よ」という空気だった。

             
 きれいだとは思うが「どぶ」の水の中で何かを転がしていたのか、探していたのか、ともかく当局にはあずかり知らぬ世界だ。母親だったら、「服が汚れるでしょ」と言いそうな場面だが、この二人の親はこの光景をニコニコしながら見ているに違いない。


  
 都会だったらまさに許されない行為だったかもしれない。いじめが恒常化している社会のなかで、これから彼女たちはかくのごとく伸び伸びと生きていけるだろうか、とジイジとしては心配してしまう。確かなことはここの豊かな自然風景だけは裏切らない。癒してくれる。心温まる場面をいただいた。
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七味トウガラシを作る

2019-04-05 21:11:43 | 食彩・山菜・きのこ
 昨年はいつもよりトウガラシをいっぱい収穫することができた。一味唐辛子をミルサーで作ったもののなんとなく物足らない。ええいと七味唐辛子を作ることにする。

                
 「七味」をどう構成するかで迷ったが、身近なもので作ることにした。畑から確保したのはシイタケ・ショウガ・エゴマ・トウガラシ。購入したのがコショウ・ゴマ及びミカンの皮を乾燥した「陳皮」。


     
                  
 大変だったのが、乾燥したシイタケと陳皮。家庭用ミルサーの性能だと硬すぎてなかなか粉にできない。何回もフィルターにかけながらやっと粉にしていく。しかし、ミルサーに負荷がかかると動かなくなるので数十分の休憩を何回も入れながら作業開始となる。味見するとピリリと辛さがしばらく継続する。料理に蕎麦に活用できそうだ。

           (画像は陳皮の粉)
 ちなみに市販の七味唐辛子には麻の実・けしの実・青のりなどが入っている。このいろいろなブレンドが面白い。
 話は跳ぶが、中高年(40~64歳)の「引きこもり」の人数が61万人余もいるという。引きこもりは若者だけではないのだ。若者の引きこもりは70万人というから、合わせると130万人以上もいることになる。なんとももったいないいのちの停滞だ。そのいのちが輝くような仕組みがもっと必要だ。
 七味唐辛子を作りながら「世の中には面白いことが十分あるのに<引きこもっちゃう>のはもったいないなー」とブツブツ言いながら、マスクをしていたのにくしゃみをする。

 
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春立つも満開冷気対峙する

2019-04-04 20:59:39 | 風景
 オイラたちの中山間地のソメイヨシノはまだ3分咲きというところだろうか。ちょっと町に近づいていくと満開の桜が待ってくれる。桜の色が微妙に違うのでソメイヨシノだけではない桜であるのが予想できる。山が見える花見こそ中山間地の素晴らしさだね。

 
 
 サクラ以上に華やかだったのが源平の「桃」だった。わが町唯一のコンビニの隣で誰からも見られない片隅の「桃」が気になる。
 このところ、夜になると茶畑の防霜ファンがうなりだすほどの寒さが山里を襲う。昼間は冷たい烈風が畑を吹きすさびやる気を折れさせる。それにもかかわらず、隣の山ではMさんのチェンソーの振動音が朝から夕方まで続く。シイタケのほだ木づくりの過酷さが寒風とともにオイラの怠け心を追い立てる。
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シデコブシが大きくなった

2019-04-03 20:57:56 | 植物
 なんとものんきな話だが、畑の隣に「シデコブシ」(モクレン科)の木があることを数年前に発見。というのも、樹勢の強い桑の木やグミの陰で目立たないよう生きてきたようだ。数年前に周りの樹を強剪定して「シデコブシ」に陽が当たるようにしてきたら、ぐんぐん大きくなってきた。しかも、風の通り道に沿って樹形を斜めにしている。

           

 「シデコブシ」は日本固有種だが、野生の自生地は岐阜・愛知・三重の一部の地域しかないという。すぐ近くのお向かいさんには「コブシ」の大木がある。コブシの花びらは6枚でさらに葉が1枚付いている。シデコブシの花びらは12~18枚と多い。わが家の「シデコブシ」は3月末には散り始めていて花びらの数も少なくなった。個人的には花びらの色がもう少しピンク・紫色がかかっているのが好きなのだが、それはどうも「ヒメコブシ」らしい。
 ただし、シデコブシの別名が「ヒメコブシ」というから、そこに混乱があるらしい。
 
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春の「夜の訪問者」第1号は!?

2019-04-02 21:36:47 | 生き物
 冬は室内には昆虫の気配はほとんどいなかったが、春の訪れとともについに「夜の訪問者」第1号が闖入してきた。体が小さい割には肉食性の「浄海坊=ジョウカイボン」(ジョウカイボン科)だった。カミキリムシにも同じような小さなものもいるが、ホタルに近い仲間だという。
 二匹が一緒にいたが微妙に違いがある。



 
 ジョウカイボンにはいろいろ仲間がいるがまだ分類が進んでいないようだ。したがって、「ウスチャジョウカイ」ではないかと思うが確信はない。大きさは15mmくらい。首の下の胸がややべっこう色だ。名前は面白いが由来が諸説あり基本的に不明だという。
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桜は3分咲きだったがツツジは満開

2019-04-01 20:27:55 | 植物
 昨日の「山の楽市」は寒かった。わが集落では雨がぱらついたそうだが「山の村」はあられだった。やっぱり山のほうが寒いわけだ。隣にいた博士が「アカヤシオが近くで満開だったよ」と言っていたので見に行く。

   
 確かに遠くから見ると満開のツツジが咲いていた。けもの道をくぐって近くまで接近する。どうもツツジは難解だ。どのツツジを見ても同じようにしか見えない。アカヤシオはオシベが10本というが、このツツジは5本のようだ。ひょっとすると、ミツバツツジなのかもしれない。

  
 アカヤシオの葉は5枚で、ミツバツツジは3枚だからそのうち葉が出てくればはっきりするかもよ、博士どの。山の村の植物の豊富さをどしどし発見したいが人工林だったところだから大きな期待はできない。が、想定外の植物に出会うかもしれない。なにしろ、「エンシュウムヨウラン」(ラン科)はここで新発見されたのだからね。


本日、新しい「元号」が「令和」と発表された。漢和辞典をひも解くと、「令」とはいろいろな意味があるが「人がひざまずき神意に耳を傾ける」という意味があるそうだ。いかにも安倍君が好きそうな意味が内包されていると思われた。
コメント (4)
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