ポップス軽視の紅白に疑問!布施明が突然の卒業宣言(スポーツニッポン) - goo ニュース
そもそも布施明自身が平凡な歌謡曲の歌手としか認識されていない惨状なの
だから、J―POPと呼ばれているジャンルとは違う、洋楽を基にした昔ながらの
王道のポップスが「消えそうになっている」という布施明の言葉の重みが理解できる
人が今の日本にいるのかどうか疑問に思う。確かに布施明は歌謡曲歌手という
スタンスでデビューしたのであるが、その後カンツォーネの歌唱法を取り入れ、自ら
フォークシンガーのように曲を書くようになり、スティーヴィー・ワンダーやエルトン・
ジョンやボズ・スキャッグスやヴェロニック・サンソンの曲調を積極的に取り入れ、
「カリフォルニア・シーズンズ」や「ホテル・プルメリア」や「成城婦人」など音作り
にもこだわった曲をリリースしているにもかかわらず、全く音楽業界でその斬新な
彼の音楽ジャンルの横断性に気がつかれないまま現在に至っているのである。
最近布施明はカヴァーアルバムをリリースしているのであるが、私は是非彼には
70年代後半から80年代にかけて発表した曲によるセルフカヴァーアルバムを
リリースしてもらいたいと切に願っている。