原題:『Minions』
監督:ピエール・コフィン/カイル・バルダ
脚本:ブライアン・リンチ
出演:ピエール・コフィン/サンドラ・ブロック/ジョン・ハム/スティーブ・クーガン
2015年/アメリカ
良質のポップソングに支えられるキャラクターについて
本作を観て思うことはアメリカやイギリスの良質のポップソングの豊潤さである。それは使用されている楽曲のみならず、例えば通りの名前でさえビートルズ(The Beatles)の「アビイ・ロード(Abbey Road)」、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン(God Save the Queen)」、ザ・ジャム(The Jam)の「カーナビー通り(Carnaby Street)」などポップスと関連してしまっているのである。このようにクオリティーの高いポップソングとミニオンという強烈なキャラクターがタッグを組めばストーリーが無難であっても十分に観賞に耐えられるのである。
ところで何故か本作のサウンドトラックに作品内では使用されていたボックス・トップス(The Box Tops)の名曲「あの娘のレター(The Letter)」が収録されていない。ボックス・トップスはいわゆる事実上の「一発屋」であり、一番入手困難な曲が収録されていないサウンドトラックの存在意義が理解できない。
The Box Tops - The Letter (Audio)