原題:『あの群青の向こうへ』
監督:廣賢一郎
脚本:廣賢一郎
撮影:廣賢一郎
出演:芋生悠/中山優輝/瀬戸かほ/斎藤友香莉/合アレン/ひと:みちゃん
2018年/日本
(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018)
「ブルーメール」が不発した結果について
未来の自分から来る「ブルーメール」という設定からてっきりSF作品かと思って観ていたら「ブルーメール」がストーリーに影響することはほぼ無く、普通のロードムービーだった。
それならば青春ロードムービーとして面白いのかとなるとこれもまた微妙である。例えば、作品冒頭の主人公のカガリ・ハヤトの元彼女で、青空をバックに映るサヤカのショットや、逃避行先で一緒の部屋で奥で横になるユキと手前で横になるカガリが一緒の画面に映るショットなど才気を感じるカメラワークもあるのだが、監督自身が撮っているためなのか画面に斑を感じるのである。
さらに逃避行中に喉が渇いたというユキにカガリが「母乳が出ないのか?」と問い返すのであるが、これは明らかにセクハラで笑えるギャグではない。どうも個人的にはカガリの言動に共感できないことが多かった。