原題:『Elvis』
監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン/クレイグ・ピアース
撮影:マンディ・ウォーカー
出演:オースティン・バトラー/トム・ハンクス/ヘレン・トムソン/リチャード・ロクスバーグ
2022年/アメリカ
主体性を失った原因について
「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれたエルヴィス・プレスリーなのだが、本作を観た感想は、「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」とは正反対の「主体性の欠如」といったものだった。例えば、1935年生まれのプレスリーと比較するならば、1940年生まれのジョン・レノンや1941年生まれのボブ・ディランなどは自分たちが作りたい作品制作のための積極的な発言を怠ることはあり得ないのだが、本作のプレスリーにはそのような情熱を感じないのである。それともプレスリーの不幸はレノンと彼のマネージャーだったブライアン・エプスタイン、あるいはディランと彼のマネージャーだったアルバート・グロスマンの関係とは違って、プレスリーはデビューから最期までトム・パーカーとマネージメント契約が切れなかったことが原因なのかもしれない。しかし何故パーカー大佐をクビにできなかったのかという謎は残ったままである。
「エッジ・オブ・リアリティ」を和訳しておきたい。
「Edge of Reality」 Elvis Presley 日本語訳
僕は細い境界線の上を歩いている
暗い影があちらこちらから僕を追ってくる
ここで人生の夢が破れる
現実の縁(へり)
僕には奇妙な声が反響して聞こえる
嘲りがこもった笑い声が
僕は運命の境界線に直面している
現実の縁
現実の縁の上で
僕を苦しめるために彼女はそこに座っている
名前の無い少女が
現実の縁の上で
彼女は僕が言い表せないような恐怖で
僕をねじ伏せる
彼女は僕を狂気の寸前まで追い詰めた
苦悩の瀬戸際まで
もしも彼女が現実には存在しないのならば
僕は現実の縁へ追い込まれる
僕には奇妙な声が反響して聞こえる
嘲りがこもった笑い声が
僕は運命の境界線に直面している
現実の縁
現実の縁の上で
僕を苦しめるために彼女はそこに座っている
名前の無い少女が
現実の縁の上で
彼女は僕が言い表せないような恐怖で
僕をねじ伏せる
現実
現実
現実
ELVIS PRESLEY - Edge of Reality (New Edit V2) 4K
Edge of Reality (Tame Impala Remix) (From The Original Motion Picture Soundtrack ELVIS ...
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-139027