(2020年8月11日付毎日新聞朝刊)
11日の記者会見で菅義偉官房長官が、広島平和記念式典(6日)と長崎平和祈念式典(9日)での安倍晋三首相のあいさつが酷似していたことについて問われた際に、「どうしても同じような内容になってくる」と釈明しているが、この釈明には誤魔化しがあると思う。
確かに毎年同じ式典の内容が似たようになることは仕方がないとしても、毎年被爆者のことを思いながら熟考して一から文章を練るならば「文言がほぼ完全に一致するような文章」になることはありえないからで、さらに安倍首相に、例えば言葉を前後入れ替えてそのことを隠す様子さえも見られないということは、原爆を落とされたことさえもはやどうでもいいし、どうせ選挙に負けることもないだろうという自信を伴った開き直りがあると思う。本当に恐ろしいことだと思う。
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