MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『翼をください』と『翼はいらない』

2016-07-11 00:12:44 | 邦楽

赤い鳥さん『翼をください』の歌詞
ツバサヲクダサイ
words by ヤマガミミチオ
music by ムライクニヒコ
Performed by アカイトリ
AKB48さん『翼はいらない』の歌詞
ツバサハイラナイ
words by アキモトヤスシ
music by ワカタベマコト
Performed by エーケービーフォーティーエイト

 AKB48の『翼はいらない』の歌詞は当然、赤い鳥が1971年にリリースした『翼をください』を

意識したものであろう。簡単に要約するならば『翼をください』は現実逃避で、『翼はいらない』は

そのような態度をたしなめたような感じで、確かに「正しい」のではあるが、「空を飛べなくても

歩いていけるんだ そんなに急ぐことはないさ しあわせは待っている」と歌っているように

別に翼を持たずに歩いていくことで悲しみがなくなるという保障があるわけではない。そうなると

「翼はいらない」と言ったはいいものの、その後は個人の努力次第ということなのである。

これは『僕たちは戦わない』の歌詞にも感じたことなのだが、別に曲が悪いという訳ではなく、

「夢」を「希望」や「愛」で否定しようとしている不思議さをどのように解釈するべきなのか

戸惑っているのである。


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「48 Crash」 Suzi Quatro 和訳

2016-07-10 19:02:33 | 洋楽歌詞和訳

Suzi Quatro - 48 Crash Remastered HD Original Music Video RARE 1973

 NHK-BSプレミアムで放送された「笑う洋楽展」でスージー・クアトロ(Suzi Quatro)の

「48 Crash」が流れたのであるが、どうも歌詞の内容がいまだに意味不明のようなので以下

和訳してみた。

「48 Crash」 Suzi Quatro 日本語訳

あなたは良い体をしているのに顔は青白い子供だ
あなたが立ち上がれば
とても威厳があるのであなたにはただ見つめられるためだけに入れられる檻が用意される
あなたはとても若いので悪魔の息子にさえなれる
あなたはとても若いけれど
いつもの厄介な問題であなたが老いて逝ってしまえば私は悲しくなるだろう

気を付けて
1848年のゴールドラッシュは電光石化のようにやって来る
1848年のゴールドラッシュはシルクの懸章を巻いた盛大なパーティーだ
1848年のゴールドラッシュは電光石化のようにやって来る
1848年のゴールドラッシュはシルクの懸章を巻いた盛大なパーティーだ
それが1848年のゴールドラッシュ

あなたは若いロミオのような心を持ち
周囲が全く見えていないからオートバイの準備が整っていないことは分かる
あなたはとても若いからかなり酔ったろくでなし
あなたはとても若いけれど
10代のチンピラにようにすぐに酒に酔って走っていくだろう

気を付けて
1848年のゴールドラッシュは電光石化のようにやって来る
1848年のゴールドラッシュはシルクの懸章を巻いた盛大なパーティーだ
1848年のゴールドラッシュは電光石化のようにやって来る
1848年のゴールドラッシュはシルクの懸章を巻いた盛大なパーティーだ
それが1848年のゴールドラッシュ


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『さざなみ』

2016-07-09 00:23:35 | goo映画レビュー

原題:『45 Years』
監督:アンドリュー・ヘイ
脚本:アンドリュー・ヘイ
撮影:ロル・クローリー
出演:シャーロット・ランプリング/トム・コートネイ/ジェラルディン・ジェイムズ
2015年/イギリス

本音が覗くエンディングテーマについて

 45年の夫婦生活が1週間で崩壊する「ホラー映画」という作品の性格上、詳細は避けるが、土曜日に開催される結婚45周年祝賀パーティーにケイトがリクエストした曲はタートルズ(The Turtles)の「ハッピー・トゥゲザー(Happy Together)」、バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)の「For What It's Worth」、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の「Your Precious Love」、ジャッキー・ウィルソン(Jackie Wilson)の「(Your Love Keeps Lifting Me)Higher and Higher」、ザ・プラターズ(The Platters)の「煙が目にしみる(Smoke Gets In Your Eyes)」であるが、ケイトの本音が表れているのは無理やりジェフに踊らされてついにぶち切れたケイトが一人佇むラストシーンが終わった後に、彼女が付け足したようにリクエストしていた最後の曲であるムーディー・ブルース(The Moody Blues)の「ゴー・ナウ!(Go Now)」であろう。ここでは「Go Now」を女性目線から和訳しておきたい。

「Go Now」 The Moody Blues 日本語訳

あなたは行かなければならないようだから
私たちは既に別れを告げた
あなたは今行くべきなのよ
今すぐ行って
私が泣くところを見る前に
あなたが今まさにしようとしていることを
私に教えて欲しくはないの
だって何回私はあなたに言わなければならないの
「ダーリン、私は今でもあなたが好きなのよ」と

私たちは既に別れを告げた
私は去っていくあなたを見たくはない
あなたは今行くべきなのよ

今すぐ行って
こんな形で私と終わりにしたくないと
あなたは言おうとしようとさえしないの?
だって、ダーリン
あなたにそばにいて欲しいと私が思っていることが分からないの?

あなたは行かなければならないようだから
私たちは既に別れを告げた
あなたは今行くべきなのよ

今すぐ行って
私が泣くところを見る前に
あなたが今まさにしようとしていることを
私に教えて欲しくはないの
だって何回私はあなたに言わなければならないの
「ダーリン、私は今でもあなたが好きなのよ」と

私は去っていくあなたを見たくはないけれど
あなたは今行くべきなのよ


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『招かれざる客』

2016-07-08 19:40:13 | goo映画レビュー

原題:『Guess Who's Coming to Dinner』
監督:スタンリー・クレイマー
脚本:ウィリアム・ローズ
撮影:サム・リーヴィット
出演:スペンサー・トレイシー/キャサリン・ヘップバーン/シドニー・ポワチエ/キャサリン・ホートン
1967年/アメリカ

華麗な経歴と人種差別の関係について

 昔観た時には感動したのに、今改めて観るとそれほどでもなかった原因は、やはり黒人のオバマがアメリカの大統領になるなど時代の変化が大きいと思うのだが、例えば、新聞社の社長であるマット・ドレイトンが部下に命じて娘のジョーイ・ドレイトンが突然連れてきた相手のジョン・プレンティスの身元を調べさせた結果、「ロサンゼルス生まれ。1954年にジョンズ・ホプキンス大学を首席で卒業。55年にイェール医大助教授、ロンドン医大で教授を3年。世界保健機構で副理事を3年。教科書2冊、論文多数、医学賞は数知れず。」という華々しい経歴を持ち、さらに「1955年にエリザベスと結婚、男児をもうけるが、59年に妻子共に事故死。」という同情の余地まである。もちろんジョーイの両親はこのことを込みで結婚を認めた訳であって、もしもジョンが誠実ではあるが彼の父親のようにただの郵便配達員だったならば果たして認めただろうかと考えてしまうのである。


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『母よ、』

2016-07-07 22:08:52 | goo映画レビュー

原題:『Mia Madre』 英題・『My Mother』
監督:ナンニ・モレッティ
脚本:ナンニ・モレッティ/フランチェスコ・ピッコロ/ ヴァリア・サンテッラ
撮影:アルナルド・カティナーリ
出演:マルゲリータ・ブイ/ジュリア・ラッツァリーニ/ジョン・タトゥーロ
2015年/イタリア・フランス

ぶち切れる主人公と言葉の問題について

 主人公がぶち切れるところなどはいつものナンニ・モレッティ監督作品らしいのであるが、本作で注目されるべき点は言葉の問題であろう。
 主人公で映画監督のマルゲリータは会社と労働組合の諍いを舞台とした新作の社会主義リアリズム映画の制作中である。演出を巡るカメラマンとの意見の対立程度ならばまだ簡単に解決できるのであるが、一番の問題は主人公の会社オーナー演じるアメリカ人のバリー・ハギンスである。かつてはスタンリー・キューブリックと仕事をするつもりだったが、都合が悪くて自分から断ったとうそぶくほどプライドだけは高いこの俳優は、なかなかイタリア語のセリフが上手く言えないため、度々撮影が中断してしまう。
 マルゲリータは仕事だけではなく、プライベートにおいても母親のアーダが重篤な病で入院しており、兄のジョヴァンニと手分けをして看病しているのであるが、さらに娘のリヴィアが反抗期の最中でなかなか思うようにならない。しかしここではアーダがルクレティウスやタキトゥスなどを研究していた古典文献学者だったことと、リヴィアがラテン語を勉強中であることに注目するべきであろう。
 アーダが危篤であるという報に接しながらマルゲリータは撮影を続ける。その時、バリーはイタリア語で迫真の演技を披露する。同じ頃、リヴィアはラテン語で文章を作れるようになり、アーダが亡くなった後に、彼女のかつての教え子たちが次々と弔問に訪れてアーダに感謝の言葉を述べる。この時、マルゲリータは全ての問題は言葉の稚拙が生み出すことに気がつくのであるが、これはマルゲリータのみならず、ナンニ・モレッティ監督作品の全ての主人公が抱える問題であろう。


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『人生は小説よりも奇なり』

2016-07-06 22:40:26 | goo映画レビュー

原題:『Love Is Strange』
監督:アイラ・サックス
脚本:アイラ・サックス/マウリーシオ・ザカリーアス
撮影:クリストス・ブードリス
出演:ジョン・リスゴー/アルフレッド・モリーナ/マリサ・トメイ/ダーレン・バロウズ
2014年/アメリカ・フランス

「奇妙」とされる愛の移ろいについて

 2011年に同性婚が合法となったニューヨークのマンハッタンでは、さっそく39年来連れ添っていた画家のベンと音楽教師のジョージは派手に結婚式を挙げたのはいいが、ジョージが勤務するセント・グレース・アカデミーは宗教上の理由からこれを認めずジョージを解雇してしまう。
 突然解雇されたジョージのみならずベンも一緒に金策に走り回る羽目になり、長年一緒に暮らしていたアパートから立ち退かなければならなくなる。ベンは甥のエリオットと妻のケイトの家に居候することになり、ジョージは隣近所に間借りすることになるが、あれほど祝福された2人なのに「お荷物」のような扱いを受けるようになる。
 さらに離れて暮らしている内にジョージとベンの間にも齟齬が生じ始める。例えば、コンサートに行ってヘンリク・ヴィエニャフスキ(Henryk Wieniawski)の『レゲンデ(伝説曲、Légende)』という曲を聴いた後に、ベンは派手な演奏に満足していたのだが、専門家でもあるジョージはもっと抑えた演奏の方がいいと言うのである。
 ベンは突然他界する。結婚式のシーンはあるのに、もはや誰も悲しまないかのように葬儀のシーンは描かれない。エリオットの息子のジョーイがジョージの家を訪れてベンの最後の未完の作品を持ってくる。一緒にそれを壁に掛けた後に、ジョーイは帰途につくのであるが、あれほどベンを忌み嫌い、自分がフランス語の本を盗んでいることを両親に告げ口したにも関わらず、ジョーイは号泣してしまう。ジョーイにはガールフレンドがいるからゲイではない。フランス語の本を盗んでいた理由も、同じ趣味を持った友人がいなかったからであり、『シラノ・ド・ベルジュラック』の原書を読んでいたベンと話が合うはずだったのである。
 このような愛の移ろいこそが「奇妙(Strange)」と形容されているのである。


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『夏美のホタル』

2016-07-05 00:31:08 | goo映画レビュー

原題:『夏美のホタル』
監督:廣木隆一
脚本:片岡翔/港岳彦
撮影:花村也寸志
出演:有村架純/工藤阿須加/光石研/吉行和子/小林薫
2016年/日本

ブレる映像による写真家の物語について

 冒頭にある「ベッドシーン」はワン・シークエンスカットの長回し撮影なのであるが、何故かハンディーカメラによるもので、画面の揺れが気になって映画に没頭できない。それならばそのハンディーカメラを多用した演出に何か意味でもあるのかと思いきや、例えば、主人公の河合夏美と彼女の恋人の相羽慎吾が「たけ屋」を営む福井家で一緒に食事をするシーンなど固定カメラで撮られているシーンもあり、2つのカメラを使い分けている基準が不明で、ブレる映像とプロの写真家を目指している夏美との相性も良くないと思うのである。
 夏美と彼女の亡くなった父親との関係が、福井恵三と別れた妻と一緒に暮らす息子との関係を通して描かれているのであるが、そもそも夏美の父親はオートレーサーとして活躍していたが、夏美が生まれたことを機に職を変えたものの病気で亡くなっており、夏美は父親に十分に愛されていたはずなのだからコンプレックスを抱える必要がなく、ホタルからタンポポへ変化する比喩も分かるようでよく分からない。
 『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(三木康一郎監督 2016年)の主人公の日下部樹も本作の河合夏美もニコンの一眼レフを使っているのは流行りということなのか。


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『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』

2016-07-04 20:25:28 | goo映画レビュー

原題:『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
監督:三木康一郎
脚本:渡辺千穂
撮影:板倉陽子
出演:高畑充希/岩田剛典/阿部丈二/今井華/谷澤恵里香/大和田伸也/宮崎美子
2016年/日本

衒った「奇」が活かされない作品について

 不動産会社に勤務している主人公の河野さやかは2月14日の晩に自転車置き場で倒れている青年と遭遇し、自分を「拾ってくれ」と言うその青年を一晩家に泊めることにする。翌日、朝食を用意してくれた青年を気に入ったさやかは、とりあえず「たつる」と名乗るその青年と同棲することになる。
 昼間働いているさやかと深夜のコンビニでバイトするたつるの生活はそれなりに上手くいき、週末は2人で自転車に乗って山菜取りなどしながら楽しく暮らすのであるが、さやかの嫉妬をきっかけに2人は恋人として付き合うことになるのである。
 8月15日はさやかの誕生日であると同時に、半年間だけの同居生活と約束していた期限の日でもあった。さやかが帰宅するとたつるはケーキを作って出迎えてくれたのであるが、翌日、たつるは「ありがとう」という書き置きを残して去っていったのである。
 翌年になってさやかの元に小荷物が届く。たつるが出版した植物図鑑である。生け花の大家である父親の登来柳明に反抗するように日下部樹は雑草として扱われている草木の写真を撮り続けながらようやく出版にこぎつけたことは理解できるが、植物図鑑までわざわざ送りながら何故日下部樹がさやかに黙って行方をくらましたのかが理解できない。再婚した母親の河野典子との関係が上手くいっていないさやかと、父親との関係が上手くいっていない樹という伏線も消化しきれておらず、会社におけるさやかの「成長物語」に樹の影は薄く、奇を衒った割りにはストーリーそのものは平凡である。


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『ソウル・メン』

2016-07-03 00:14:19 | goo映画レビュー

原題:『Soul Men』
監督:マルコム・D・リー
脚本:ロバート・ラムゼイ/マシュー・ストーン
撮影:マシュー・F・レオネッティ
出演:サミュエル・L・ジャクソン/バーニー・マック/アイザック・ヘイズ/シャロン・リール
2008年/アメリカ

「ソウル・マン」たちの苦難について

 本作は不幸に見舞われた作品といっても過言ではない。主役の一人であるフロイド・ヘンダーソンを演じたバーニー・マックが2008年8月9日に肺炎で急死し、翌日には本人役で出演していたアイザック・ヘイズが脳梗塞で亡くなっており、そのため監督のマルコム・D・リーは編集し直してかなり「甘め」になったと証言しており、本来監督が意図していたものとは異なっているからである。本作で流れる楽曲は聴きごたえはあるが、ストーリーそのものはそれほど捻りのない普通の「珍道中」に終始してしまっている。因みにルイス・ハインズとフロイド・ヘンダーソンのコンビ名である「ザ・リアル・ディール(The Real Deal)」とは黒人の俗語で「最終結果、最終的な評価」という意味がある。
 「Walk in The Park」という曲がラストで流れるのであるが、何故かサウンドトラックに収録されていない。以下、和訳してみる。

「Walk in The Park」Samuel L Jackson ft. Bernie Mac & Sharon Leal 日本語訳

川が流れ始める時
おまえはボール一杯の魂を込めて
俺は流れるままにした
俺にとっては簡単なことさ
それが俺がリズムに乗るやり方
俺が奴らに与えられるものは真実だけ
歌詞は生活の中から生まれることができる
俺にとっては簡単なことさ

音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ

ここには誰もいないが
俺には聞こえたんだ
それに見合うようにどのようにすればいいのか俺には分からない
それに奉仕する間はおまえは何も疑ってはいけない
それは俺に与えられたんだ
おまえが継承するものを俺は得た
それを分かち合うためにおまえが生まれたなんて俺は知らない
もしもおまえが突き進むならば
おまえはそれを身につけていなければならない
それは自然に俺の元に来る

音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ

今夜は俺たち全員がここで楽しく過ごす
それを俺は今話しているんだ
公園の散歩については知っているだろう?
もちろん俺には分かっているよ
俺がおまえに教えてやるよ

無から有を生み出すことが
私たちが一緒にするべきこと
だからしっかり頑張って
私はすぐそばにいる
私は言われたように
あなたが信じることができるものを私は与える
今夜は楽しんで
冗談でも帰ろうなんて思わないで
私と一緒に歌いましょう

音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ
まるで公園の散歩のようなもの

音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ
まるで公園の散歩のようなもの

 何故この曲が気になったのかと言えば、安室奈美恵に同名の曲があるからで、歌詞を比較してみるとサミュエル・L・ジャクソンの「Walk in The Park」は公園を歩くような感じで音楽が心から湧いてくるという比喩なのに対して、小室哲哉作詞の「a walk in the park」の主人公は自分が雲のような不安定な存在だと歌っており、公園を歩くことは人との出会いを求めての現実的な行為である。

安室奈美恵さん『a walk in the park』の歌詞
アウォークインザパーク
words by コムロテツヤ
music by コムロテツヤ
Performed by アムロナミエ


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『嫌な女』

2016-07-02 00:15:23 | goo映画レビュー

原題:『嫌な女』
監督:黒木瞳
脚本:西田征史
撮影:渡部眞
出演:吉田羊/木村佳乃/中村蒼/古川雄大/佐々木希/ラサール石井/寺田農/永島暎子
2016年/日本

女性監督特有のカレンダーの演出について

 私の見間違いでなければ、主人公の石田徹子は平成6年(1994年)に司法試験に受かり、26歳の時に萩原法律事務所に所属することになる。それからいつ坂口博之と結婚して離婚したのか定かではないが、事務所のカレンダーから判断するならば、現在は「2016年7月」かと思ったのであるが、小谷夏子に関する婚約破棄を巡る一騒動が終わった後に、新人弁護士として磯崎賢を迎えて一年が経ち、再び7月になる。つまり「2017年7月」になるはずなのだが、どうも事務所のカレンダーがそのようになっていない。
 そうなると「2016年7月」ではなかったのかもしれないと思い、調べてみたら「2005年7月」も同じ日にちの並びだったことが分かったのではあるが、だからと言って翌年が「2006年7月」にはならないのである。更に事務所のカレンダーの8月も含めて調べてみると何と「翌年」は「2009年7月」になってしまうのである。
 しかし更に驚くべきことは、小谷夏子の内縁の夫だった橋本敬一郎が入院した日が「平成27年5月7日」とベッドに書かれており、徹子と坂口の結婚の様子が8ミリビデオで撮られていたりと、もはやいつの時代の話をしているのか見当がつかなくなってくるのである。しかしこれは演出のミスではない。昔のカレンダーをわざわざ用意する手間ひまをかけた演出ミスなどありえないからで、20代ならば許せても、30代か40代かは曖昧にしたい、石田徹子を演じた吉田羊こそが「嫌な女」というのであるならば逆に面白い。


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