スナックの角を右に回り北へ進む。みやけや旅館(川西町2‐6)入口脇に「弘法大師禮拝處四十九番浄土寺(※倉敷八十八ヶ所霊場)」と書かれた木札が掛かったお堂が建っている。いつもは素通りするのだが、手を合わせておいた。
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辻まで戻った私は南側の風俗ビルがまだ存在していることを確認した。近くの
レトロ銭湯で偶然にも若い衆と共に汗を流した記憶がよみがえり苦笑する。旧色街のメインストリートを西へと歩く。
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誰も住んでいないような民家、そしてアパートは独特の造りである。この少し先で旧国道2号(現在は国道429号)と合流するのだが、その手前にあるのがナイター横丁(同町14‐7)だ。
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所謂スナックが密集したエリアだが、老朽化した建物の裏側には丸窓があって特飲街として栄えた時代を静かに今に伝える。私は国道沿いを散策して隣の老松町まで足を延ばした。歩道橋東側に墓地があることにびっくりした。墓所に祀られた小さい法界地蔵尊が駅へ向かう私を見送ってくれた。
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