サンドブラスターを使う度に思う事なのだが、現状のシステムでは処理が遅い。
現在は吸い上げ式のブラスターで、安物に若干のモディファイを施してあるのだが、思うようにメディアを吸わない為ににイラ付く事もしばしば。当初は1馬力50リッタータンクのコンプレッサー直結&フル稼働で使用を始めたのだが、コレがどうにも直ぐに圧が下がってしまい、エアが溜まるまで暫く待たねばならなかったりした。
その後3馬力70リッタータンクのコンプレッサーを導入した為、サンドブラストはこちらに繋いで使用している。モーター回しっぱなし状態ならばどうにかブラストを連続稼動させる事ができるが、先日不二製作所にお邪魔した際に色々質問した結果、本格的にブラストを使用するのであれば現在使っているシステムでは「根本的にダメ」な現実を理解し始めた。
我社は看板屋なので、文字型のマスキングはカッティングマシンにて切り抜いているのだが、コンプレッサー直結&フル稼働・・・つまり6kg~8kg位のエア圧で吹き付けている為にマスキングFILMが剥がれて飛んでしまう。不二製作所にもRoland CAMM-1(カッティングマシン)が置いてあり、デモ作業時はカッティングマシンで切り抜いたFILMを貼っているらしいので、この件について質問してみた。すると「直圧式なのでエア圧を上げたとしてもせいぜい4kg程度」との事だったのだ。
吸い上げ式と直圧式の差は、例えるならばキャブレターとインジェクションの差と同じ様なモンであり、負圧のみでガソリンを吸い上げるキャブに対して、負圧とは別に燃料自体をも吹き付けるインジェクションと同様に、メディアを入れたタンクを加圧してメディアの動きを活発化する為、非常に低い圧力でも施工が可能らしい。
その後直圧式ブラスターについて調べてみたのだが、別に複雑な構造をしている訳ではなく、自作した物を実例紹介するHPもいくつか発見する事ができた。
我社の別の問題点として、上記のコンプレッサー2台のうち古株の方、実は壊れている。レギュレーターの故障だ。直せばイイという話もあるが、もう一台コンプレッサーを導入したのは、旧い方の動力を取っ払ってしまい、新コンプレッサーのサブタンクにしてしまおうという考えがあったのだ。
最後にもう一点、ブラストキャビネットの問題。流石に安物を酷使してきただけあり、既にボロい。サイズも小さく、過去に何度かキャビネットに入れる事が出来ずに加工を諦めた物もあった。キャビネットは割り切れば単なる箱に過ぎないので、値段の張る既製品に手を出すには勇気が必要である。欲するサイズ(少なくとも1000*500*500以上)の既製品は激安でもキャビネットのみで10万を超え、直圧式のシステムごと購入しよう物ならば50万では済まない位は掛かってしまう。まあ、現在使っている物から徐々に移行できれば良いので、時間を掛けてでも自作をする事にしたい。
で、簡単な図面を作成。長期間に渡る製作となる筈なので、途中で気が変わったりするに決まっているからテキトーだ。材料は極力在庫や余り物を使いつつも、プロらしい仕上げを目指す。