あなたの脳ミソの全体量を100とするならば、あなたはどんな事をどれくらいの割合で考えているのだろう?
ものすごくエロいヤツは、周りの人間からは「アイツのアタマん中は全部オンナのハダカで埋め尽くされている」とか言われたりするかもしれないが、実際には100%という事はないはずだ。エロサイトを見るためにはパソコンを使わなければならないし、エロサイトを見るためのパソコンを購入する為には働かなければならない。働けば腹も減るからメシも食う。街を歩いていてもオネエちゃんをイヤラシイ目付きで眺めるだけではなく、しっかり前を見ていないと電柱や街路灯にぶつかっちまう。街中に出る以上はオシャレをしないまでも服を身に着けなければならない。エッチな事に気を取られてハダカで街中を歩いていたら、一発でオマワリサンに捕まってしまう。
俺自身いまだに女性に対する強い興味は衰えていないが(笑)、実際に考えている割合としては非常に低い。
敢えて数値に表現するならば、仕事30、家族20、バイク20、エッチなこと20、メシその他10というカンジだろうか。アッ、誤解無きように言っておくと、数値は別に重要性を表しているワケではなくて、考えている比率のハナシ。
ちなみに女性を眺める時は一定のノウハウがある。一応俺は硬派で通っているので、イヤラシイ目付きをしている所を見られると問題がある。そんな訳で女性を見る時は極力渋い表情で、クールな目付きをする事にしているのだ。
さて。
100%異性の事ばかり考えている人はいないはずなのに、何故かJ-POPには恋の歌が多い。
まあ確かに、自然界では蟋蟀や鈴虫は恋の相手を探す為に唄を奏で、蛍は淡い光を発し、田んぼではカエルも鳴いている。サカリの付いたネコも妙な鳴き声をする。
歌イコール恋愛という図式ができてしまうのも仕方ないのかもしれない。
だがオメーら、街を歩く時にゃ電柱にぶつからないように歩くだろ? だったら「電柱の歌」とか作れや!
で、コレに近い事をやってしまった人がいた。
しかもアイドルであるのに、である。
その人とは、そう。森高千里である。
彼女のプロフィールとかは別途調べていただくとして、俺が彼女の曲と初めて出会ったのは、確かハタチ頃じゃなかったかなあ。
当時俺はテレビはあまり見なかったので芸能界関係にはかなり疎かった。中古車屋でバイトしていて、下取りで入った車を掃除しているときに車内に残された彼女のアルバムをテープ(!)に録音した物を発見。
この頃、メディアとしてのCDはほぼ一般化した頃だったのだが、カーオーディオとしてのCDはまだまだ普及率が低かった。みんなテープばかりだったのだ。
下取りした中古車は2割くらいは元オーナーによってキレイに掃除されていたが、殆どの場合は汚くて、酷いヤツだとシート下にチャリ銭が散らばっていた。かき集めると¥1000位になる事もザラだった。
雑談ついでに書くと、男性が乗っていた車は押し並べてキレイ。使い込んだような形跡や若干の荒っぽさはあるものの、極端に不潔なケースは少なかった。
だが、女性が乗っていた車はスゴかった。極一部は新車並みに光り輝き、内装にも塵一つ見受けられなかったが、残りは有り得ない位に不潔。シート下を覗くのが怖かったくらいである。まあこういった部分は嫁さんを見ていると大いに納得してしまう。
録音テープの置きっぱなしは最も多く、いつももらって帰って聞いていた。当時だとBOØWY(既に解散していた)やDREAMS COME TRUE、工藤静香、中山美穂とかが多かったかな。中には盗聴エロテープとかもあって、血気盛んなトシゴロだった俺はやたらと興奮したモンだ。
そんな中で鮮烈な印象を受けたのが森高千里。
音程はそこそこ正確だが素人っぽい歌い方、甘えたような声、それでいてハキハキとした発音で歌詞が聞き取りやすい。
その歌詞がまた当時の歌謡曲離れしており、「オイオイ」と思ったモンだ。
時を前後して週間プレイボーイかなんかで彼女の対談を目にする。「ロックンロール」をどう捉えているのか的な内容だった事を覚えているが、あまりに前例の無い歌詞と、見るからに「アイドル」な風貌などのギャップから理解に苦しんだ。だが臭い物のニオイを何故だかついつい嗅いでしまうのと同じような感覚で、AE86のカーステで何度も何度も聴いたのだった。
実際に彼女のビジュアルをテレビで見たのはもう少し後。
ここでも俺はジーパン刑事ばりに「ナンジャコリャー」とノックアウトされたのである。
美形ではあるが普通っぽい女の子がスパンコールバリバリのミニスカートを身に纏い、お尻をフリフリ踊っている!!
彼女の曲はかなりの割合で「ロックンロール」調または「ディスコ」調で、人を食ったようなタイトルと、決して詩的ではない歌詞。甘えたような独特の声でハキハキと歌い、独特の振り付けでお尻をフリフリ踊る。極めつけはそのコスチューム。あまりの意外な組み合わせに、俺は評価の言葉も出ぬまま聴き続けたのである。
彼女のビジュアルは作戦だったのだろうか?
何と言ったら良いのか、エロさが無い。もしかしたら音を消して映像だけ見たらエロいのかもしれないが、現在で言えば俺が山本梓や皆籐 愛子、松尾翠に感じるようなエロさは全く無い。
エロさの無い彼女ならではだったのだろうか、彼女は遂に「私がオバさんになっても」をリリース。同世代の女性を含め、幅広いファンを得る事に成功。俺が当時勤めていた会社の社長も絶賛していた。
そして、彼女の声は聴いただけですぐに「森高千里である」と判別が可能。初めて聴いた曲がどのアーティストによるものなのか一発で判断できるのは、彼女の大きな強みである。
その後も彼女と同じ路線を歩んだアイドルはおらず、完全に独立したジャンルを保持し続けている反面、アイドル界に一石を投じて多大な影響を齎した事は間違いない。
俺は特別に「ファン」だという感情は今もムカシも持ってないが、今でも時々テレビCMなどで見かけるたびに、オオッと思ってしまうのである。
彼女の代表曲(俺選)
●17才
・・・南沙織のカバーで森高色は薄いが、コスチュームと振り付けは堪能できる。
南佐織のオリジナルはコッチw
●臭いものにはフタをしろ!!
・・・歌謡曲概念を破壊し始めた一曲
●雨
・・・正統派な曲だが、いまだに雨の日には地元FMで流れる。
●これっきりバイバイ
・・・ありえねえw(動画見つからず)
●今度私どこか連れてってくださいよ
・・・シングルカットされてないが、コリャなかなかの名曲です。
●勉強の歌
・・・遂に森高ワールド爆発!!
●夜の煙突
・・・カーネーションとのコラボw 珍しく森高の作詞ではない(カーネーションのカバー)。
●私がオバさんになっても
・・・最強です
●渡良瀬橋
・・・俺はあまり好きではないが、定番だろうっつー事で。
●ロックンロール県庁所在地
・・・ ・ ・ ・。
●ハエ男
・・・もう何も言う事はありません。
●気分爽快
・・・某ビールのCMの。俺がココで語る事も無いでしょう。
●ララ サンシャイン
・・・「めざましテレビ」の主題歌として有名。