THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

嗚呼、すばらしきホコリの被りっぷり

2008-10-16 03:37:16 | Vmax

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た、確か前回Vmaxに乗ったのは去年の9月・・・。
それまではそこそこ乗っていたのだが、放置してしまったのは理由がある。
突然フケが悪くなってしまったのだ。薄い様な症状で、ロクすっぽアイドリングもしない。
 
V型4気筒のVmaxは、非常にメンテナンスが面倒臭い構造をしている。直4がうらやましいくらい。
当たり前だが単気筒のXRなんかはメチャクチャに楽。エンジン降ろすのもそれほど苦にならない。Vmaxはシフトスピンドルのシャフトなんぞ折れた日にや発狂するぞ、ホント。
 
不調の原因はキャブであることは間違いない。が、バラすのがメンドクセーー!!
1年前にダイヤフラムカバーの中身やら、油面やら同調やら、簡単な事だけはチェックしたのだが、この頃はXLRの作業が進行中であり、時間の無さと面倒臭さからそのまま放置してしまったのだ。
 
そんな事言っていても自動的に不調が改善される訳ではないので、バラし始めた。
んで、原因は3分で判明。4番のメインノズルが外れてる・・・(爆)。

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Vmaxはダウンドラフトの負圧キャブ(CV=コンスタントバキューム)である。
普通のバイクに使用されているダウンドラフトはベンチュリーがある程度傾いた設計ではあるものの、あくまで「斜め」になっているだけである。
Vmaxは完全な90°。まあココがアメ車っぽくてカッコいいトコロでもあるのだが、お陰でメンテが超メンドイ構造となっている。

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Vmaxの4連キャブのダイヤフラムカバーは、左右に2個ずつ配されている。そうすると当然ニードルはスライドピストンと共に左右から内側(車体中央)に向かって水平にセットされているワケ。
ホリゾンタルドラフトなどの普通のキャブの場合は、垂直に配されたジェットニードルはニードルジェットという筒の中に納められ、その先端部分にメインジェットがある。
Vmaxの水平のニードルの先っちょには、メインジェットは無い。何故かっちゅーと、当たりメェだ!! そこにはガソリンが無いのであるヨ。
メインジェットがあるべき場所にはメインジェットそっくりだが穴が無い部品(真鍮のネジ)がある。

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ニードルの先端側には「ジェットブロック」という部品が垂直に取り付けられている。このジェットブロックの最下部にメインジェットが付いているのだ。

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Vmaxのメイン系は、ニードルが納められたメインノズルと、その先端から90°下に向かってセットされたメインブリードパイプで構成されている。
今回外れたのはニードルが納められた「メインノズル」。前出のメインジェットのそっくりさんはジェットブロックとメインノズルを共締めしているのだ。
普通のキャブだと真下に付いているフロートチャンバーは、Vmaxはダイヤフラムカバーの真裏についている。そう、下じゃなくて横に付いているのだよ・・・。
 
この判り難い説明を理解した賢明な方々はもうお気付きでしょう。
フロートチャンバーの中身をイジるという事は、4体がブラケットによって組まれたキャブを、全バラにしなければならないのです。
 
お陰でVmaxの油面調整は最悪以外の何物でもない。何せ実油面・・・。まあウラワザはありますがね、一応。
メインジェットの交換だけはドレンプラグから行えるが、それ以外は全バラ。
面倒臭いだけなら良いのだが、バラすっちゅー事は同調が狂うという事である。単気筒から直4までならば普通の工具を持っている人であればキャブの掃除やキャブセッティングなどはできるが、Vmaxの場合はどうしてもバキュームゲージが必要になるワケですわ。バキュームゲージを持ってない人はVmaxのキャブをバラしたらいけませんよ。掃除したつもりがかえって調子悪くなりまっせ。
この他にもVmaxのキャブには珍しい事が幾つかあるのだが、それはまたの機会に。
 
ちなみに今回ネジが外れたのは、
俺の人為的なミスw
明らかに全体的にネジが緩め。指で回るネジもあった。5年程度放置したコイツを2年前に復活させた時、仮締めしたまま組んでしまったのではないか?
 
それにしてもMFバッテリー2連装、恐るべし。
サスガにエンジンは掛からなかったが、セルがそこそこ普通に回ったのには驚いた。オススメです(ウソ)。
 

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充電完了して同調とってやれば動くでしょう。

コメント (4)
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