THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

Vmax

2006-09-03 22:13:36 | Vmax

ベアリング接着剤を買いに近所のS本店に行った際、一緒にコレも買ってきた。
全長45ミリ位のチョロQならぬチョロバイ。車種はVmaxだ。
ドリフト走行ができるとの事だが、勿体無くて箱から出せねえ。もう一個買ってくるべきだった。

Epsn2074

ここのところXRをイジリながらも、ずっとVmaxの事を考えていたりしていた。諸事情により5年程離れてしまっているが、俺は自他共に認める超ウルトラスーパーVmaxクレイジーである。

ガムシャラに仕事を全開で続けた結果、仕事人であると同時に趣味人でもあった筈の俺の根っ子の部分は、ホセ・メンドゥーサと戦った後の矢吹丈の様に真っ白になった。
だが最近になってモーターショーで新型Vmaxのコンセプトモデルが出品されたり、Vmaxの存在にふと俺の肩や腕が掠ったりする事が重なり、真っ白になった筈の俺の中に、また何かが燃え出して来たのだ。

毎年年末に、取引先のグループで泊まりでバカ騒ぎをする事が恒例となっており、このメンバーの中で数人がバイクで宿に来る。これを見る度に羨ましくて仕方が無かったのだが、今年こそは俺もVmaxで行きたいと思っている。

Vmaxに関してはノーマル状態こそが魅力だと信じており、2台所有する内の1台(新しい方)は極端な改造は施してない。
が、既に現在、ちょっとした思惑がある。

・・・まあ、それよりも今はXRを完成させなくてはねえ。

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腰下の作業スタート

2006-09-03 21:22:06 | XR250

先日、ボーリング等の加工を御願いする為にエンジン屋さんに行ったところ、臨時休業であった。まだシリンダーは手元にある。
現状では腰上はこれ以上作業する事は無いので、腰下を進める。

随分前に作業の途中経過を紹介したクランクケース
先ず拡大したブリーザー穴に径を大きくしたブリーザーパイプを製作して挿入。最近流行りの内圧コントロールバルブとやらにも興味があったが、如何せん価格的に手が出ない。どうもコレは精巧なワンウェイバルブの様だ。ブリーザーは排気するのみではなくて「息をしている」ので、高回転時に吐く事も吸う事も出来なくなってしまう現象をワンウェイバルブで解消しているみたい(手元に全く資料が無いので、俺の想像。間違っているかも)。

ネジ穴には全てタップを通しておき、スイングアームピボットの鉄のスリーブが錆びていたのでローバル(ジンクリッチ塗料、亜鉛粉末を多く含むので亜鉛メッキ並みに防錆能力がある)を塗っておく。ブラストを掛けてあるのでメディアが残っているかもしれない。洗浄とエアブローを繰り返し、準備完了。

ベアリングを叩いて入れるのはイマイチなので、熱してスコンと入れようとしたのだが、いくら何でもクリアランスがユルい気がする。確かベアリングを固定するボンドが売られていた様な記憶があったのでネットで検索してみると、DAYTONAが「Permatex」というブランドの物をOEM販売しているらしい。速攻で近所のバイク用品店S本店に行って入手。
空気を遮断すると固まる嫌気性接着剤。ネジロックと理屈は同じだ。

Epsn2066_1

クランクシャフト左側ベアリングは、クランクシャフトの軸に圧入する形になる。個体差が結構あるみたいで、以前N目君のXLRをイジった時はヤケに簡単に入った記憶があるが、現在作業中のスペアエンジンでは全く入る気配が無い。
ベアリングをヒートガンでチンチンになるまで熱してからクランクシャフトに落としてやったら、半分位入った辺りで止まってしまった。やはりSMに記載されている通りに引き込み用のSSTが必要な様だ。

Epsn2075_1

Epsn2064

在庫のSUSパイプに板を溶接してSSTを製作。SMを見る限りではクランクシャフトのネジ穴を傷めない為の配慮か、全ネジボルト的な物をねじ込んで、これをナット的な物で吊り上げる構造の様だが、余り良くないとは思ったが俺はフライホイールセンターボルトをそのまま使った。

上記のベアリング接着剤は24時間で硬化するらしいので、今日はここまで。

Epsn2069

クランクケース合わせのボルトを純正部品では注文しなかったのを忘れていた。古いボルトと実際の穴の深さを確認してメモ。弊社取引先のネジ専門店で入手するつもりだが、全部揃うかどうか心配だ。

コメント (2)
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エアツール環境の整備

2006-09-02 19:37:30 | カスタム

サンドブラスターを使う度に思う事なのだが、現状のシステムでは処理が遅い。

現在は吸い上げ式のブラスターで、安物に若干のモディファイを施してあるのだが、思うようにメディアを吸わない為ににイラ付く事もしばしば。当初は1馬力50リッタータンクのコンプレッサー直結&フル稼働で使用を始めたのだが、コレがどうにも直ぐに圧が下がってしまい、エアが溜まるまで暫く待たねばならなかったりした。
その後3馬力70リッタータンクのコンプレッサーを導入した為、サンドブラストはこちらに繋いで使用している。モーター回しっぱなし状態ならばどうにかブラストを連続稼動させる事ができるが、先日不二製作所にお邪魔した際に色々質問した結果、本格的にブラストを使用するのであれば現在使っているシステムでは「根本的にダメ」な現実を理解し始めた。

Photo_6

我社は看板屋なので、文字型のマスキングはカッティングマシンにて切り抜いているのだが、コンプレッサー直結&フル稼働・・・つまり6kg~8kg位のエア圧で吹き付けている為にマスキングFILMが剥がれて飛んでしまう。不二製作所にもRoland CAMM-1(カッティングマシン)が置いてあり、デモ作業時はカッティングマシンで切り抜いたFILMを貼っているらしいので、この件について質問してみた。すると「直圧式なのでエア圧を上げたとしてもせいぜい4kg程度」との事だったのだ。

吸い上げ式と直圧式の差は、例えるならばキャブレターとインジェクションの差と同じ様なモンであり、負圧のみでガソリンを吸い上げるキャブに対して、負圧とは別に燃料自体をも吹き付けるインジェクションと同様に、メディアを入れたタンクを加圧してメディアの動きを活発化する為、非常に低い圧力でも施工が可能らしい。
その後直圧式ブラスターについて調べてみたのだが、別に複雑な構造をしている訳ではなく、自作した物を実例紹介するHPもいくつか発見する事ができた。

我社の別の問題点として、上記のコンプレッサー2台のうち古株の方、実は壊れている。レギュレーターの故障だ。直せばイイという話もあるが、もう一台コンプレッサーを導入したのは、旧い方の動力を取っ払ってしまい、新コンプレッサーのサブタンクにしてしまおうという考えがあったのだ。

最後にもう一点、ブラストキャビネットの問題。流石に安物を酷使してきただけあり、既にボロい。サイズも小さく、過去に何度かキャビネットに入れる事が出来ずに加工を諦めた物もあった。キャビネットは割り切れば単なる箱に過ぎないので、値段の張る既製品に手を出すには勇気が必要である。欲するサイズ(少なくとも1000*500*500以上)の既製品は激安でもキャビネットのみで10万を超え、直圧式のシステムごと購入しよう物ならば50万では済まない位は掛かってしまう。まあ、現在使っている物から徐々に移行できれば良いので、時間を掛けてでも自作をする事にしたい。

で、簡単な図面を作成。長期間に渡る製作となる筈なので、途中で気が変わったりするに決まっているからテキトーだ。材料は極力在庫や余り物を使いつつも、プロらしい仕上げを目指す。

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いざボーリングを。

2006-09-01 21:49:46 | XR250

仕上げにガラスビーズのショットを施して、シリンダーとシリンダーヘッドの加工が完了した。
一見シルバー塗装したかの様に見える位にキレイだ。

Epsn2045

エンジン屋さん(内燃機屋さん)はエンジンのプロであるがバイク屋では無いので、各部のクリアランス等は自分で決めて、それをハッキリ伝える必要がある。エンジンをイジる上で、ピストンクリアランス等はチューナーの考え方が現れる所なので、俺がいくら素人だと言っても、それを決めるのは俺でなくてはならない。
勿論エンジン屋さんは幅広く且つ膨大なノウハウを持っているので相談する事は出来ると思うが、例えばステーキ屋で肉を食べる時、レアかウェルダンかを決めるのは食べる側の人間。牛丼大盛か並盛かを決めるのも自分。店員さんも「僕だったら大盛2杯イケます」とかは言う事ができても、「オマカセで」というオーダーでは店員さんは困ってしまう。

もしも俺がプロであるならばピストンクリアランス等も過去のノウハウから決定出来る筈だが、残念ながら俺にはそんなノウハウは無い。先人の実績、ピストンメーカーからの指定値、自分の想像を組み合わせて考えるしかない。
使用するピストンは鍛造だが、4000番系のAl-Si合金ベースの為に熱膨張率が小さく、ピストンクリアランスも比較的小さく設定できる。

ノーマルXRのピストンクリアランスは、標準値で3/100~6/100との指定がSMにある。XR250(MD30)はシリンダーに鉄のスリーブが入っている為か、現代的なアルミシリンダー+ニカジルメッキ等に比べて若干ピストンクリアランスが大きい。
一方で用意したボアアップピストンのマニュアルには5/100~7/100の指定がある。普通の鍛造ピストン(2000番系のAl-Cu鍛造合金のケースが多い)のピストンクリアランスが、ともすると10/100を超える事もあるのを考えると非常に小さいと言える。
※ピストンのブランドの発表はもう少し引っ張ります(笑)。大体上記内容でかなり絞られますが・・・。

俺のXRは完全なレーサーというかプレイバイクというか、一般公道は一切走らないので、暖機運転は確実に実施できる。これからするとクリアランスは詰めた方が有利。問題は慣らしをカンペキに出来るかどうか・・・。まあ最近はオイルや添加剤も色々種類がある事だし、折角のフルOHなので、5/100で決意。

ダンボール箱にシリンダーとヘッドを入れ、新品のバルブガイドとOリング、ピストン、念のためにバルブも用意してエンジン屋さんへ向かった。

が・・・!!! 何と臨時休業だそうな!! ちと先に持ち越し。

↓オマケ。コレは現在のシリンダー内壁。二度と見たくない姿。ちなみにスリーブ厚は4mmある。

Epsn2042

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