めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

クコ、食べ時?

2010-09-29 | 薬膳&食療(その他)
雨のせいか昼間でも肌寒い日々

衣服の調節が難しいですね。


先日知人から中国土産にクコの実をもらいました。

ちょうどこの時期の薬膳でクコの実を使ったレシピが幾つか紹介されていたのでなんて良いタイミング!

とは言えそんなに沢山食べる物でもないので,友人にもお裾分けを。

この友人には帰省土産をもらっていたので何かお返しを…と思っていたところだったのです。お返しにクコの実なんて驚かれるかも?と思いましたが、彼女の旦那様は糖尿病と聞いていたので、これは勧めねば!!と。

以前薬膳の話をした時に興味を持ってもらえたので説明のメモ書きを添えて渡しました。


すると後日質問メールが

旦那様が,「薬を飲んでいるけどクコを食べる事で低血糖になったりしないのか?」と心配されているとの事。

なるほど。確かに心配になるかも…

糖尿病の原因は中医学的に幾つかに分類されますが、陰の不足(年齢と共に)が根本である事が多いので,クコで陰を補う事により糖尿病に至ってしまった身体の状態(体質)を改善するのです。

だから血糖コントロールの為の西洋薬には何ら影響を与えないのです。

秋冬は陰を補うのが自然の流れに合っているので,まさに今がクコの食べ時!

“ゆっくり穏やかに”

が身体にも優しいので、一日3~4粒を目安に気づいた時に好きなかたちで摂取するように、年内に食べ切るようにと伝えました。


クコはその他にも効用が色々とあります。

 追記:中国最古の薬物書である「神農本草経」にも、日常的に使っても害のない上薬(上・中・下の3種)20種の一つとして紹介されていて「筋肉や骨が丈夫に、身体が軽く若々しくなり環境適応能力が増す…精気を補い肝臓の働きを良くし、自然に視力もよくなる。」と記載があります。

20歳まではものすごく視力が良かった私も、年齢と共に視力が悪くなっているのを実感していて、ここ2~3年はある事を理由にガクーンと視力が下がっています。これも陰の不足が原因。こう言った視力の衰えにも良いので私もこの秋冬に食べ切るように色々と使ってみようと思っています。

日本で見かける鮮やかなきれいな赤色のクコとは異なりやや黒みがかった赤色のクコ。

中国でもスーパー等で見かけるのはきれいな赤色のクコで、薬局で見かけるのは黒みがかったクコ。

先生方は口を揃えて「きれいなクコは薬効は少ないからね。買うなら薬局で買いなさい」とおっしゃってました。

ナツメも同じです。


今回は自分の身体が必要としているクコを思いがけずお土産でいただく事ができ、とても感謝しています。そして、友人にも喜んでもらう事ができて嬉しさ倍増!

Oさん、ありがとうございました!!

コメント (2)
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