★飛び込み記事です★
■氷魚(ひうお、鮎の赤ちゃん)のお鍋
お味は薄くつけてありますが、ポン酢をお好みで、とのかと。
素麺を思うような、はかない、優しい食味でした。
■湯がいた粒山椒、炊いた山椒、梅干し
■香物(山牛蒡、大根のはりはり漬、胡麻まぶし?)
山椒の湯がきは、鮮烈な風味があり、氷魚のお鍋におとして薫らせると、ぞくぞくする風味でした。
■鮎の一夜干し
■右手から、佃煮仕立てで、
氷魚(ひうお)、稚鮎、ごりの赤ちゃん(微笑)
これが何とも!ご飯を幸せにしてくれました。
氷魚には鮎感はありませんが、稚鮎は香りを持ち始め、時節違いだから上手に保存したはずの一夜干しはしっかり薫ります。育つことの意味を意識しました。
■鹿のテリーヌ
■鹿の茶碗蒸し
鹿のテリーヌは、しっかりした煮凝りと呼びたくなる(笑)。ご飯に載っけ食べしてしまいました。牛の大和煮を載っけ食べしたことを懐かしく思い出す食感でした。
茶碗蒸しに、後から匙を差し入れると、甘辛く煮た鹿肉を甘めの玉子で蒸したようで……まるで鹿プディング!と呼びたくなりました(ニッコリ)。不思議なお味!
■氷魚の鍋をよそって
■ご飯、生源寺茸(しょうげんじたけ)と蕗の薹の味噌汁
お味噌汁がうまうま♪ しょうげんじの旨味と、わずかな蕗の薹がきしりっと薫る! 椀から春はくるのだと、胸がたかなるようでした。
改めて見直すお膳。目も箸も迷ったのを思い出しました(笑)。
梅干しとごりの赤ちゃん、湯がき山椒を載っけ食べして、しみじみしたご飯(ニッコリ)。
香ばしい焙じ茶で締めくくりでした。
席を代えて、ホットコーヒーをいただきました。余呉駅からの帰りの電車への送ってくださる時間を打ち合わせて。十時前には徳山鮓を離れました。
夕食はお酒に合わせたダイナミックな食として、朝はご飯を美味しく戴く静かな滋養のある食として。
二つの組み立てを、宿泊を通して体験したと、私は感じました。
そして湖や里山の恵みを、滋養ある素朴なおかずに仕上げるまでの、人の手間の数の多さ、時期を選ぶ知恵の確かさを、しみじみ感じました。
どれもどれも、美味しくたべさすために、努力したもの、野山を走り回って用意したという語原通りの「ご馳走」と感じました。
誠実に毎日を暮らす知恵としての一汁一菜の昔ながらのお膳の形が寂しくなかったのは、誰かの手間をかけねば形を成さなかったからだ!とも気づきました。
豊かさの意味を考えた時間、食と命と自然を考えた、豊かな時間でした。日頃、忘れがちなことを思い返す、有り難い一晩でした。
■徳山鮓、滋賀県長浜市余呉町
★ここまで飛び込み記事でした★
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