日照りゆえ干上がり割れた溜池の来夏のトンボ果てて失う
切り捨てて切り捨てしても果てぬ竹毎期数度も生じる性よ
秋の雲眺めて拭う汗水の噴出す腕に沢水優し
田の泥の染めし汚れも煩悩の頑固に比せば笑みたる事か
日照りゆえ干上がり割れた溜池の来夏のトンボ果てて失う
切り捨てて切り捨てしても果てぬ竹毎期数度も生じる性よ
秋の雲眺めて拭う汗水の噴出す腕に沢水優し
田の泥の染めし汚れも煩悩の頑固に比せば笑みたる事か
昨日、確認したばかりだったが、途中まで作業に出かけたから、帰り間際に足を延ばして棚田まで立ち寄ってみた。
思ったとおり、昨日より一層食害が進んでいる。既に半分以上は踏み荒らされて稔りの進んだ水田の様相はない。
200mも下れば里の収穫期を迎えた黄金の稲穂があるのに、そちらの被害は全く無い。
夜は人通りが無いのは同じなのだが・・・。刈り取れる頃まで無事な株は見込めないだろう。と言うより、収穫する籾がない。稲藁も泥まみれで片付けに消耗するだけの様相だ。
田植えをしてくれた会友のW氏は、「正月飾り用に欲しいから」と、全てが駄目になる前に必要分だけ刈り取るとの事だ。棚田の新米は夢と消えていく……。いや、既に消滅した。