トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ビジョンのパート

2011-01-11 | 感じるままの回り道

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 現在作業中の林の上部は、孟宗竹と真竹が混在して尾根に到達する。今日、ようやく林の上端に到達した。このあたりは細い真竹が乱立して入り込み難い事、この上ない。一本一本鋸で伐り取るのも手数だし、鉈鎌では地際から切断できないので刈り払い機を使用した。

 これでようやく林の全貌が露出した。孟宗竹のエリアは樹木が全て枯れてしまった部分が残っているけれど、そこは急ぐことも無い、一番最後に全伐する。今日、刈り払った林床は倒れた竹が縦横無尽に散乱して、足の置き場所が見えないから移動に難渋するのだが、明日からは寸断と枝払い、集積の作業になる。

 このように、延々と繰り返しの作業を続けていると「何をやっているんだろう」と思うときもある。「物好き」の一言で片付ければ簡単だけれど、それではモチベーションが再生しない。こんな時「ビジョンはハート、ビジョンのパート」と言い聞かせて、駄々っ子をなだめるのだ。

 ビジョンを明確に維持できているかはともかく、棚田、溜池、遊歩道、草刈り、除伐、枝打ち、植林と取りとめも無く続く活動は、パートばかりで完結など無い活動の連続だ。いわば時給のないパートワーカーみたいなものである。別の見方をすれば「三途の川原の石積み」だろう。手を休めれば鬼がきて破壊する。「自転車操業」も近い表現だ。


*風花と伐る

2011-01-11 | 今日は真面目に

 風花に指固まれば脇に入る

 裸木を伐れば年輪風の花

 枯木かと思えど冬芽丸くあり

 切粉噴き鋸の喰い入る樹に小雪