現在、作業中の林床はアリドウシが密生している。背丈は高いもので膝を越えるくらいだが、大抵はふくらはぎ程度の高さにあるから、通るたびに刺される環境が出来ている。
棘で悩まされるのはアリドウシとノイバラが主で、イラクサやカラスザンショウも痛いけれど、これは許容範囲だ。棘ではないがヌスビトハギの種子にも悩まされる。ここ数年で大繁殖した。フイールド内の移動が活発になったのが理由の一旦なのだろう。
アリドウシの針は細く硬い。長さは30mmもあるから容易にズボンの布地を突き抜けて刺してくる。顔面には防護メットをつけているからといって、これは容赦をしない。とくに網目の物は簡単に突き抜けてくる。前かがみの時は要注意である。
作業前には一通り刈り払うのだけど、それを排除する時も棘には気をつけなければならない。「アリドウシ」だなんて、言い得た名前をつけたものである。本当に蟻を刺し通せる感じのする棘であるが、実際通してみた人はいるのだろうか。