トレイル脇に小鳥のなきがらがあった。損傷も少なく発見できるのは稀だ。一見、スズメのようだが胸部は鮮やかな黄色でアオジかと思ったのだが、頭部の色彩からノジコではないかと推測した。
腹部が多少乱れてはいるものの、捕獲されて息絶えたとも思えなく、「鳥インフルエンザ?」と脳裏に浮かんだから手をつけずに置いた。
通常は羽毛だけしか発見できないのが多いのだけれど、前日、前々日との2日間の出来事であるから、餌にならずに済んでいるのは、何か忌避される要素があるのだろうと思っている。しかし野鳥の羽毛は地味だけれど、眺めるほどに美しさが伝わってくる。もちろん自分でお化粧したわけではないが、造形の神は精緻であると共に消え逝く時は人知れずあっけない。