霜柱踏んで入りゆく奥山の音は足元に聞こゆ道行
凍み風に身体は冷えてゆくままに汗など遠きひとり枝打つ
竹倒し陽の当たりたる林床で眩しく仰ぐ大寒の空
昼過ぎて霜の消えざる北影の谷地通るたび白き息はく
最低気温は連日氷点下、最高気温も二桁は温かいと言える日々のこの頃でも、ミツバチは休むことなく花に訪れている。
少しばかり開花した菜の花とオキザリスに気温が上がったころに数引きが訪れるのだ。ニホンミツバチかと思ったがセイヨウミツバチだった。花粉玉も膨らまして元気なものだ。春の花は黄色が多いというけれど、既に梅の花は咲いたし、サザンカや椿の観光園も営業を開始している。これらの花色をみると黄色はほとんどない。園芸栽培種が殆どだからだろう。
梅も椿もロウバイも早春をイメージさせる花だろうが、小生は菜の花が春の証に思える。香りが漂ってくれば申し分ないが、まだ香りを撒き散らすほど盛期ではないようだ。