トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

根こそぎだ!

2011-01-27 | 感じるままの回り道

Photo_3  一月に入って胸高直系30cmほどのヒノキが根こそぎ倒れてしまった。樹長15m、根株の最大径は4尺ほどしかない。覗いてみても直根はなく、パイを床に落としたような形でしかないのだ。これでは容易に倒れるはずである。

 この林内は一昨年に侵入竹除伐は終了しているが、林床の表土は無く、砂礫交じりの地表だ。これでは土壌の支持力もある訳がないのだ。フイールド内の倒木の多くは「根こそぎ」なのである。

 20年以上、孟宗竹に日光を奪われ続けてきた森は、完満には程遠い木姿であるけれども、筋はしっかりと伸びて使える状態にまで育ってくれた。これから大径木に育てようかというところだったのだが、今後もこのように倒木となる木が出てくるのであろう。薄い砂礫層の下は粘板岩だから上部の急斜面には地すべり痕が見える。

 ともかく誰もいない時に倒れてくれてホッとしたが、まだ緑濃い葉を見ていると可哀相でもある。原因を「表土流出」として孟宗竹に求めるのは簡単だけれども、一方では土地と樹種の組み合わせ不適格で植えられた悲劇でもあるだろう。このような事は土壌環境から今後も不可避の事態でもあるのだ。


路線は続くよ

2011-01-27 | 今日は真面目に

Photo_2  林内の除竹が終了して、その上部の尾根筋の除竹を開始した。今日も会友2名が処理に当たる。

 倒した竹は殆どが林内に倒れこんでいるから、結果的には林内の除竹処理を継続しているのと同じである。それでも「一区切り」を気持ちの上でつけることは飽きを軽減できる。

 巷には人々が集まるところや集める仕掛けがごまんとあって、ニュースには事欠かないが、こういう場所には人が集まることは少ない。黙々と作業をし、食事の間、世間話に花を咲かせて「バイチャバイチャ」の日々なのだ。

 世間的には酔狂とも物好きとも何とも理解できない「おじさん集団」なのだろう、と言うのが会友の一致した見解である。