お江戸ではスカイタワーとソラカラちゃんが人気だとか、お山はフカイタワーからのソラカラちゃんが任期に入る。このソラカラちゃん、戸籍は「杉花粉」なのだが「花粉」ではあまりにも美的だ。社会的惨状をみると「花糞」が相応しい。
だからと言って小生は恨みなど無く、子ども時代は大いに遊ばせて貰った相手なのだ。花粉玉を口の中に詰め込み、ネマガリダケの稈で作ったシリンダーと自転車のスポークのピストンで「杉玉鉄砲」を楽しんだものだ。花粉症とは無縁の世界だったが、青鼻は垂らしていた。現代の様相は全て人の営みによってもたらされたものと言える。
余談はさておき、気温は零度で寒風を避けるために作業場所を変更したのだが、除伐中の竹林の横に胸高直径50cmにもなる大杉が2本ある。どちらも立派な花粉タワーとして聳え立っている。
木立の上に抜きん出ている姿は、さながら紅葉かレンガ色のアートみたいである、と言うより実態はゴーストモンスターに近いか…。今日は風が強かったが、花粉の飛散は無い様で煙る様子は見られなかった。積算温度も関係するとの話であるが、気温がまだ10度以下の日が多いのでもうしばらくは安心のようだ。今年は非常に花粉の飛散量が多いと予想され、こんな時は花粉症の出なかった人も発症しやすいとか…。それが問題だ。
小生、今は肋骨の骨折で、クシャミや咳、鼻をかんでも痛いから「勘弁してー!」と少々弱音の気分である。それでも「山には行く!」のだ。失業中高年には居場所が無いのである。