林内の再萌芽した孟宗竹を除伐していた時の事、周囲にスズメバチが一匹、二匹と旋回しては戻っていく。「煩いなあ」と思ってハッと気がついた。巣が近くにあるかも知れない。
森を席捲していた孟宗竹を全伐した結果、木も草も竹も伸び放題の斜面の林床では「スタコラサッサ」と逃げるわけにもいかない。スズメバチの戻っていく先を確認しつつ、見通せるように小竹や潅木を静かに切り取って寄って行ったら、その先に巣を確認した。作業していた1m圏内だった。ボール状でお茶碗二個合わせた大きさだから、ソフトボールより大きめだ。
巣の形からオオスズメバチでないように思えたが、飛翔する個体はオオスズメバチと感覚的には差など無い。斜めに伸びた竹の枝に巣がついていて竹の枝葉がセンサーの様に振動を伝えるので刈り取るのは放棄した。立ち位置の足元が竹の根元だった。蜂に気がつかずに刈り取っていたら襲撃されたのは間違いない。
今日は、蜂の「偵察・確認行動」と言う習性で助かった様なものだ。「謝々」である。