広場に続いて台地の刈り払いが終わった。春咲きの野草も一段落して夏草が勢力を増してきたから潮時と思い刈り払ったのだ。
春咲きの野草も、レンゲやタンポポはとうに種子を飛ばしたし、久しく昆虫に花粉や蜜を提供しているヒメジョオンやハルジオンは健在だが、種子を飛ばしている株があるから思い切って切り替えした。
植栽した幼樹も顕わになり、スッキリした景観が現れた。小父さんたちは汗ビッショリで青息吐息である。昼食後は、とても作業を再開する気にはならない。真夏日だった。
刈り払い中にカメノコテントウを見た。「加勢夫は見た」のだ。最初に見たのは少年が採集した個体で、自然のままの状態ではこれが始めてである。
当初、葉の上をウロウロしていたが、撮影のために接近したのが不安だったのか、脚を胴体の下に総て隠し、葉に密着して動かなくなった。
ポロリと下に落下して逃げるのかと思っていたけれど予想とは異なった。このテントウムシ、飛翔力はあるのだろうか。ボタンと思えるほどでかいのだ。離陸を見たい気もするが、小父さんはファーブルでないから、しゃがんで待つような事はしない。