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散策路に崩れた土砂を取り除いたいたら葛の根が多く出てきた。一旦は捨てたものの、正真正銘の本葛湯を飲んでみたくなって、持ち帰っておいたのを処理した。
おろし金で摩り下ろし始めたのだが、10分ほどで音を上げた。はかどらないのである。そこでゲンコツを持ち出し、庭の飛び石の上で叩いて、バケツですすぎ、絞ってを繰り返し、総てを絞りきった。灰汁が強いのかベージュの砕いた繊維は直ぐに褐色になる。
冬場でなく成長期だから、根茎の澱粉は消費されているだろうとの予想が当たり、ザルで濾し、茶漉しで濾し、上澄みを捨て白い沈殿物を手に入れたのだが、大匙1杯分だった。もうやらない…。
フイールドに植え込むために養成していた苗をポットから取り出したら、根鉢の側面に見慣れない虫が潜んでいた。無視するわけにもいかないから撮影したのだが、名前は不明だ。
突き落として全体の姿を明らかにすればよかったのだろうが、色彩に特徴があるから照合で判明すると思い込んでしまった。後部の赤と黒の縞模様はカメムシの仲間を連想させたのだが、写真で確認すると翅の様子も違うようだし、頭部の状態も不明だからお手上げだった。
もう二度と出会う事は無いだろう。