苦し日に撫子は咲く惨害列島
報奨金男子は多い玉二つ
撫でし子も今は王者となりにけり
陽は斜め家に囚われ夏は消ゆ
床上げに地下足袋届く友の情
トンボ産む水辺を見ずに冬となり
苦し日に撫子は咲く惨害列島
報奨金男子は多い玉二つ
撫でし子も今は王者となりにけり
陽は斜め家に囚われ夏は消ゆ
床上げに地下足袋届く友の情
トンボ産む水辺を見ずに冬となり
刈り払いをしていたら、下の草原に子供達がやってきた。手に手に捕虫網を持っているが、虫篭は引率の大人一人だけだった。
どうやら採集会のようだが、小生の少年時代と異なり、会費を払って参加する時代になってしまった。真夏日が続くこの時期は、訪れる人もめっきり減ってしまうフィールドである。
見ていても、みんなおとなしくまとまっている。網を振り回してはしゃぐ子もいない。夕方のテレビで、地元局のアナウンサーが虫取りを実体験していたが、こちらの方が楽しそうだった。彼女、三十路に近かったっけ…。それはともかく収録したのは以前のフィールドで、指定管理者が管理を行っているのだが、その荒れようには、汗も引っ込んだ。
里山に対するビジョンの違いか、里山とは似ても似つかぬ風景がそこにあった。