ひこばえを伐る友埋もれワサワサと倒れる竹に居場所を知りぬ
ひこばえの藪は地獄の針の山取り付く我らお仕置きの様
草いきれ汗にまみれて刈り払う刈って水飲み刈って水飲む
エンジンの音も軽やか草刈れば刺され巣を知るクロスズメバチ
泥土を盛り上げて堤にした日陰の部分に山下清の千切り絵のような花火模様がちりばめてあった。良く見たら苔が生長を始めている。
遮るものの無い湿った表面は一斉に発芽するには最適だったのだろう。しゃがんで眺めているとスターマインの炸裂するのと重なる。山下清画伯のモチーフは、わが郷土、長岡の花火大会のものだそうだが、この花火大会は長兄が長岡の農業高校に通っていた当時、連れられて一回だけ見物している。
花火の記憶は薄いが、土手の座ることも出来ない混雑の中で、警察官から氷の塊を頂いた事、帰路の列車一時間が眠かった事が思い出される。半世紀以上も昔の事だ。